抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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新型コロナウイルス感染症の拡大によってオンライン授業を行う大学が増えたが,人との関わりやコミュニケーションに対する不満や,グループワークや議論のやりにくさ等が課題として指摘されている。そこで本研究では,オンライン授業内におけるグループ議論の場面に注目し,非言語情報が議論にどのような影響を及ぼしているのかについて,実験を通じて明らかにすることを目的とした。特に,非言語情報の有無によって,オンライン議論に対する参加意欲や,参加者間の心理的距離などに,どのような差異が生じるのかについて考察する。分析の結果,オンライン議論中のカメラオン/カメラオフや,仮想空間内でのアバターを介した非言語情報要素によって,発言のしやすさ,議論への積極性,参加者との距離感,議論への集中度という点で,正負両面の影響が生じていることが示唆された。加えて,仮想空間内での雰囲気や音の立体感などの特徴も議論やコミュニケーションのしやすさにつながっていることが分かった。(著者抄録)