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J-GLOBAL ID:202202254680615929   整理番号:22A1018090

かんらん岩試料中のチャネルかんらん石の連続性のRaman分光同定

Raman spectroscopic identification of continuity of a channel olivine in a peridotite specimen
著者 (7件):
資料名:
巻: 56  号:ページ: 31-39(J-STAGE)  発行年: 2022年 
JST資料番号: S0495A  ISSN: 0016-7002  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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幌満かんらん岩複合岩体では,かんらん石で充填されたチャネルを含むかんらん岩が存在することが知られている。チャネルかんらん石の分布パターンを調べるために,チャネルに沿って5mm間隔でかんらん石の51点におけるRamanスペクトルの非破壊微量分析を行った。結晶方位が知られている基準とした自形かんらん石のRamanスペクトルと比較して,チャネルの250mm線分析領域における結晶方位に急激な変化は無かった。また,チャネルかんらん石のMg/Fe比は,全測定領域にわたって徐々に変化した。チャネルかんらん石がチャネルに浸透するマグマから結晶化したかんらん石粒の集合体であるならば,不均一な結晶方位と均一なMg/Fe比の両方を有するかんらん石粒子が存在するはずである。したがって,チャネル中のかんらん石は,わずかな成長区画を有する単結晶と見なされる。チャネルを有するかんらん岩は,プレートの衝突によって隆起したマントルの一部であった。したがって,チャネルはマントル中で移動するマグマの痕跡である。マントルにおけるマグマ移動は,地球の内部と表面を結び付ける物質-熱循環系を駆動する。さらに,マントル中の鉱物の大きさはその応力場を反映する。したがって,このような大きなかんらん石を含むマグマチャネルは,地球内部で発生するマグマ活動の特殊な特性を明らかにする優れた試料である。(翻訳著者抄録)
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分類 (1件):
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岩石成因論 
引用文献 (36件):
  • Bouilhol, P., Burg, J-P., Bodinier, J-L., Schmidt, M. W., Bernasconi, S. M. and Dawood, H. (2012) Gem olivine and calcite mineralization precipitated from subduction-derived fluids in the Kohistan arc-mantle (Pakistan). Can. Mineral. 50, 1291-1304.
  • Bouilhol, P., Schmidt, M. W. and Burg, J.-P. (2015) Magma transfer and evolution in channels within the arc crust: the pyroxenitic feeder pipes of Sapat (Kohistan, Pakistan). J. Petrol. 56, 1309-1342.
  • Chu, X. and Korenaga, J. (2012) Olivine rheology, shear stress, and grain growth in the lithospheric mantle: Geological constraints from the Kaapvaal craton. Earth Planet. Sci. Lett. 333-334, 52-62.
  • Dawson, J. B. (1980) Kimberlites and Their Xenoliths. Springer Verlag Press, Berlin, Heidelberg, and New York, 252 pp.
  • Hagiwara, Y., Torimoto, J. and Yamamoto, J. (2020) Pressure measurement and detection of small H2O amounts in high-pressure H2O-CO2 fluid up to 141 MPa using Fermi diad splits and bandwidths of CO2. J. Raman Spectrosc. 51, 1003-1018.
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