抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,IoT(Internet-of-Things)の発展に伴い無線センサネットワーク(WSN:Wireless Sensor Network)が我々の生活の様々な部分に浸透してきている.WSNは,産業やヘルスケアなどの広い分野に応用されており,特に最近では温度や二酸化炭素CO
2などの定期観測に利用される事例が多い.IoT機器用の920MHz帯アンライセンスバンドを用いる通信規格として,LoRaWAN(Long Range Wide Area Network)やWi-SUN(Wireless Smart Utility Network)に代表されるLPWAN(Low Power Wide Area Network)が挙げられる.それに対して,IEEE標準規格の一つとして920MHz帯アンライセンスバンドを用いるIEEE802.11ah(WiFi HaLow)があり,特にIoT向けの通信システムへの適用が期待されている.環境情報の集約では,パケットあたりに伝送されるデータ量は小さいため,データ量に対してヘッダなどのオーバーヘッドが大きくなるという問題がある.IEEE標準規格には複数データを集約して送信する方法があり,パケットを送信する際に必要となるデータ量に対するオーバーヘッド比率を低減することでより効率的な情報集約が可能となる.本稿では,パケット衝突によるデータ損失ならびにデータのリアルタイム性損失を回避するための手法を提案し,計算機シミュレーションにより評価を行う.提案法は従来の集約法よりパケットサイズに対するヘッダサイズで定義されるオーバーヘッド率を2%程度増大するものの,データ送信成功率を最大約3%程度向上できることを示す.(著者抄録)