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J-GLOBAL ID:202202256293600774   整理番号:22A0417391

寒締め栽培技術の開発経緯と定着のうちわ話

The inside story of the Winter-sweetened Technique: its development and extension
著者 (1件):
資料名:
巻: 22  号:ページ: 1-18  発行年: 2022年01月10日 
JST資料番号: L4412B  ISSN: 1346-5368  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 文献レビュー  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
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1990年代初期に農林水産省東北農業試験場で寒締め栽培技術(WST)を開発した。WSTは,北日本において温室に冷たい冬の空気を入れることによって「菜っ葉」の味と栄養価を高める技術である。「菜っ葉」は,約25cmの長さのコマツナ,ホウレンソウ,シュンギクのような日本の葉野菜の一般的な名称であり,主に「お浸し」として食べる。WSTは,「菜っ葉」が出荷サイズに達したとき,温室のドアおよび側面のフィルムを開放するだけの農民にとって容易な作業である。しかし,普及が始まると予想外の問題が生じた。開発者のメンバーの一人として,本論文において,農業技術の開発と普及との関係を考察するために,うちわ話を記録した。WSTでは,1から2週間の低温曝露は「菜っ葉」の糖と機能性成分を向上させ,その葉の形状をロゼットに変化させる。市場関係者はその形状を嫌ったが,消費者は,優れた味のためにそれを好んだ。消費者が受け入れてくれたことに確信を得て,ロゼット形状がWSTの証明であると知らせる努力を行った。徐々に,農民は「寒締め菜っ葉」を生産し始め,小さな地方市場で普及した。WSTは,新聞記事やテレビ番組で特集として扱われた。1999年には,種苗会社は,より高温でも栽培できるロゼット形状の品種を農民や市場関係者に紹介した。いわゆる「寒締め菜っ葉」の生産は急速に増加し,東京の市場に供給された。しかし,WSTを正しく理解していない農民達は,温室を寒締めに必要十分な時間開放することを望まなかった。「菜っ葉」は寒締めの品質を失った。この状況は現在まで継続している。他の地域では,高品質「寒締め菜っ葉」は,WSTを十分理解している農民達によって通常の品種を用いて生産されている。(翻訳著者抄録)
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分類 (5件):
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野菜  ,  技術教育・普及  ,  食品の品質  ,  農業気象  ,  植物に対する影響 
タイトルに関連する用語 (5件):
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