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J-GLOBAL ID:202202256357759401   整理番号:22A1075009

体外受精後の割球観察による黒毛和種体外受精胚の簡易選別方法の検討

Examination of a simple selection method for in vitro fertilized embryos of Japanese Black cow by observing blastomeres after in vitro fertilization
著者 (7件):
資料名:
号: 19  ページ: 80-87 (WEB ONLY)  発行年: 2022年03月29日 
JST資料番号: U2410A  ISSN: 1344-9206  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
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超音波画像診断装置を用いた経腟採卵により生体ウシ卵巣から卵子を採取し,体外受精後の卵割状況の簡易的観察を行い,高い受胎性を示す体外受精胚(体外胚)の選別方法を検証した.体外受精開始から27及び30時間後に胚を観察し,卵割の形態により正常卵割と異常卵割に分類した.胚盤胞発生率を正常卵割した胚と異常卵割した胚で比較したところ,正常卵割した胚で有意に高かった.また,卵割の進行が速いほど胚盤胞発生率が高く,体外受精から27時間後に正常卵割していた胚が最も高い胚盤胞発生率を示した.さらに,体外受精開始から54時間後に胚を観察したところ,正常卵割し,かつ6細胞以上であった胚は,5細胞以下であった胚と比べ,胚盤胞発生率が有意に高かった.体外胚をガラス化保存し,後日加温後に移植したところ,正常卵割由来体外胚が異常卵割由来体外胚と比べ有意に高い受胎率を示した.加えて,体外受精開始から27時間後に正常卵割し,54時間後に6細胞以上であった胚を緩慢凍結し,融解後に移植したところ,53.8%(14/26)と良好な受胎率が得られた.以上より,体外受精開始から27時間後及び54時間後に卵割状況を簡易的に観察することで,凍結保存後において良好な受胎率が期待できる胚を選別できる可能性が示された.(著者抄録)
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分類 (2件):
分類
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牛  ,  繁殖管理 
引用文献 (19件):
  • 今井敬・田川真人 OPU-IVによるウシ胚の作出, その効率と汎用性 日本胚移植学雑誌, 28, 29-35, (2006)
  • 中川浩・安野僚太郎・福留信司・佐藤義政・大矢俊行 生体卵子吸引-体外受精技術による妊娠牛からの胚生産 新潟県農業総合研究所畜産研究センター研究報告, 18, 8-10, (2015)
  • 秋山清・坂上信忠・仲澤慶紀 経膣採卵と体外受精による牛胚の生産 神奈川県畜産技術センター研究報告, 2, 1-5, (2009)
  • C Galli, R Duchi, S Colleoni, I Lagutina, G Lazzari, Ovum pick up, intracytoplasmic sperm injection and somatic cell nuclear transfer in cattle, buffalo and horses: from the research laboratory to clinical practice, Theriogenology, 81, 138-151,(2014)
  • Robertson I, Nelson RE, Certification and identification of embryos. In: Stringfellow DA, Givens MD (eds.), Manual of The International Embryo Transfer Society. 4th edition, Champaign: International Embryo Transfer Society, 86-105, (2010)
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