文献

J-GLOBAL ID：202202257648905825   整理番号：22A0880410

化学修飾による化学反応経路のデザイン

著者 (1件)： 関川太郎 (北大 大学院工学研究院)
資料名： しょうとつ(Web)  (Journal of Atomic Collision Research (Web))
巻： 19  号： 2  ページ： 21-29 (WEB ONLY)  発行年： 2022年03月15日 
JST資料番号： U0603A  ISSN： 2436-1070  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 化学反応経路をデザインするため,光化学反応や励起状態緩和ダイナミクスに対して化学修飾が与える影響を研究した.気相の分子内水素結合中プロトン(水素原子)移動反応と共役二重結合系分子の励起状態緩和過程に対する置換基効果を系統的に,時間分解光電子分光により調べた.気相分子を研究対象とするのは,環境との相互作用がないため,分子単体の反応を観測することができるからである.化学修飾によるダイナミクスの変化を観測した結果,研究対象分子においては,置換基による立体効果が主要な役割を果たしていることが分かった.高速にプロトン移動を引き起こしたり,共役二重結合系分子における励起状態緩和経路を選択したりするための分子デザインの方針を議論する.(著者抄録)

シソーラス用語： *化学修飾 ,  緩和現象 ,  *反応経路 ,  *光化学反応 ,  動力学 ,  プロトン移動 ,  光電子分光法 ,  励起状態 ,  分子設計 ,  二重結合 ,  陽子 ,  分子内水素結合
準シソーラス用語： 緩和動力学

分類 (1件)： 光化学反応  (CB08020F)

引用文献 (21件)：

• [1] G. Cerullo, C. J. Bardeen, Q. Wang, and C. V. Shank, Chem. Phys. Lett. 262, 362 (1996).
• [2] A. Assion, T. Baumert, M. Bergt, T. Brixner, B. Kiefer, V. Seyfried, M. Strehle, and G. Gerber, Science 282, 919 (1998).
• [3] K. Misawa, Adv. Phys.:X 1, 544 (2016).
• [4] T. Sekikawa, O. Schalk, G. Wu, A. E. Boguslavskiy, and A. Stolow, J. Phys. Chem. A 117, 2971 (2013).
• [5] T. Tentaku, R. Atobe, T. Tsutsumi, S. Satoh, Y. Harabuchi, T. Taketsugu, and T. Sekikawa, J. Phys. B: At. Mol. Opt. Phys. 54, 174004 (2021).

タイトルに関連する用語 (4件)： 化学修飾 ,  化学 ,  反応経路 ,  デザイン