抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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唾液は口腔健康に決定的な役割を果たす。減少した唾液流(唾液分泌)と口腔乾燥症(乾燥口)は,頭頚部放射線療法の癌患者,抗シアロゴジック効果による薬物療法,糖尿病患者,自己免疫性患者,および高齢者のような多くの患者で一般的に見出される。唾液機能が減少すると,日和見感染を発症する患者のより多くのリスクがある。天然唾液の喪失または既存の機能を改善する治療法の一つは唾液代替物の使用である。いくつかのタイプの唾液代替物が,ヒト唾液および抗菌特性を模擬するために開発されている。世界的に使用されている広範なフレーバー及び芳香族成分であるバニリンは,多くのタイプの細菌酵母及びかびに対して抗微生物作用を有することが明らかになってきた。本研究の目的は,Candidaのバイオフィルム形成に対するバニリン取り込み人工唾液の抗菌能を評価することであった。異なる濃度のバニリン(4,8,2,1,0.5および0.25mg/mL)を含む人工唾液を調製した。Candida albicans ATCC10231および患者の口腔病変から分離した臨床株を,本研究で使用した。各Candida懸濁液の150μl107コロニー形成単位(CFU)/mlと人工唾液の50μlを添加して,96穴プレート上でCandida生物膜形成アッセイを行い,24時間振とうインキュベータ中で37°Cで培養した。WST-8微生物生存率アッセイキット(Dojindo,USA)により,マイクロウェルの底表面に形成された生物膜中の重要なCandidaを測定した。バニリンのない人工唾液を対照として使用した。すべての試験を3回繰り返し,3回繰り返した。Kruskal-WallisとDunnの試験を統計解析として用いた。バニリン(濃度>0.5mg/mL)の存在下では,C.albicansの両菌株の生体生物膜形成量は,対照と比べて有意に減少した(31-56%)。抑制活性はCandidaの両菌株間で異ならなかった。同様に,用量依存効果は,2mg/mLと1mg/mLを除いて見つかった。結果は,外科的閉鎖剤樹脂へのバニリンの取り込みがCandida生物膜形成をほぼ46~54%に減少できる著者らのグループの以前の研究と一致した。バニリンの抗真菌特性の機構は酸化ストレスの誘導と代謝経路の干渉であることが実証された。結論として,バニリンを含む人工唾液は,本研究で示されたように,C.albicansのバイオフィルム形成に対して明確な阻害効果を示した。Candida感染の予防または治療のための生産的な唾液代用物として使用するために,バニリン添加人工唾液を実装するためのさらなる研究には注意が必要である。Copyright 2022 Trans Tech Publications Ltd. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.【JST・京大機械翻訳】