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J-GLOBAL ID：202202257867388122   整理番号：22A0824509

トドマツ特定母樹指定の意義

著者 (2件)： 嶋瀬拓也 (森林総合研 北海道支所) ,  津山幾太郎 (森林総合研 北海道支所)
資料名： 北海道の林木育種  (Forest Tree Breeding of Hokkaido)
巻： 64  号： 2  ページ： 10-15  発行年： 2022年03月10日 
JST資料番号： Y0226A  ISSN： 0387-4184  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・北海道の代表的な樹種の一つであるトドマツの問題点となっていた成長と材質面の欠点を解決できそうなトピックとして,トドマツが2020年に特定母樹の指定を受けたことから,この意義について解説。
・特定母樹として指定されるには「成長に優れる」ことが基準となるので,材積成長の良さから収益の向上,収穫までの管理費用の低減や木材被害の軽減の効果により林業経営的に有利。
・特定母樹の他の基準である「材の剛性に優れる」という点に関しては,剛性の指標となる木材のヤング率や強度が高いことを意味することから,高価格用途への展開ができることがメリット。
・特定母樹のもう一つの基準である「幹の通直性」に関しても,高価格用途への広がりが期待できることがメリット。

シソーラス用語： 北海道 ,  *トドマツ ,  植物成長 ,  材積 ,  剛性 ,  木理 ,  樹幹 ,  *成長速度 ,  *機械的強度 ,  精英樹
準シソーラス用語： 幹の通直性 ,  *高強度 ,  材の剛性 ,  樹木成長 ,  *森林経営 ,  生産効率 ,  *特定母樹

分類 (2件)： 木材の性質・構造  (FF05020Z) ,  森林経営・経理  (FF01030I)

引用文献 (17件)：

• 赤堀楠雄: 東海木材相互市場の山元原木販売戦略 岐阜のサテライト土場で年間2万m3超を直販-三河・設楽町にも進出, 今秋から販売開始, 木材情報252, 15-18, 2012
• 藤澤義武: 林木育種の現場のABC (14) 材質調査(立木状態での測定), 森林遺伝育種 5, 143-149, 2016
• 北海道水産林務部: 令和元年度(2020年度)北海道林業統計, 2021
• 北海道水産林務部林務局森林整備課: 令和3年度(2021年度)造林事業標準単価, 2021
• 北海道立林業試験場: 道央地域におけるエゾシカによる森林被害の実態と防除, 2005

タイトルに関連する用語 (2件)： トドマツ ,  母樹