抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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目的:異なる熱傷面積の患者の創面感染病原菌の分布特徴及び薬剤耐性状況を調査し、臨床で合理的に抗菌薬の使用に参考を提供する。方法:2015-20年に北京積水潭病院で治療した熱傷患者の創傷感染の細菌培養結果を調べ、患者の熱傷面積と体表面積の割合の違いにより、<総体表面積(TBSA),10%49%TBSA,および≧50%TBSAの3群を10%熱傷面積で分析し,異なる熱傷面積での創傷感染の病原菌分布特性を分析し,主要病原菌に対する抗菌薬の最小発育阻止濃度を測定した。χ2検定を用いて、異なる熱傷面積群間の細菌の薬剤耐性を比較した。結果:合計456の火傷患者の創傷感染細菌を分離、その中、熱傷面積<10%TBSA群120株、10%49%TBSA群135株、≧50%TBSA群201株。そのうち、グラム陰性菌は52.2%(238株)を占め、緑膿菌(104株、22.8%)、Acinetobacterbaumannii(39株、8.5%)及び肺炎桿菌(27株、5.9%)が主であった。グラム陽性菌は47.8%(218株)で、表皮ブドウ球菌(50株、11.0%)と黄色ブドウ球菌(44株、9.6%を占める)が主であった。異なる熱傷面積の創傷感染の病原菌の分布及び薬剤耐性は異なる。熱傷面積<10%TBSAの場合、病原菌は黄色ブドウ球菌を主とし、10%49%TBSA群及び≧50%TBSA群は緑膿菌とAcinetobacterbaumanniiを主とした。≧50%TBSA群の細菌耐性率は上昇し,緑膿菌のセファロスポリンおよびカルバペネムに対する耐性率は,それぞれ87.9%(58/66)および93.9%(62/66)であった。Acinetobacterbaumanniiの25株は多剤耐性菌であった。メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の検出率は100%(9/9)であり、<10%TBSA群と10%49%TBSA群の熱傷患者には、統計学的有意差があった(χ2=6.836、P<0.05)。結論:異なる熱傷面積の患者の創傷感染の病原菌の分布は異なり、熱傷面積<10%の時、グラム陽性菌が主であり、熱傷面積が10%以上の場合、グラム陰性菌が主であり、熱傷面積が≧50%の時、細菌の薬剤耐性及び多剤耐性菌の割合が明らかに増加する。Data from Wanfang. Translated by JST.【JST・京大機械翻訳】