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J-GLOBAL ID:202202258415394399   整理番号:22A1215535

坑廃水原水を放流する場合に休廃鉱下流の水質測定地点の金属濃度は環境基準を達成できるか? -単純希釈法に基づくスクリーニングレベル評価-

Do Metal Concentrations at Water Quality Monitoring River Sites Downstream of Legacy Mines Meet Environmental Quality Standards If Untreated Mine Drainages Are Discharged? - Screening-level Assessment Based on a Simple Dilution Approach -
著者 (5件):
資料名:
巻: 138  号:ページ: 28-32(J-STAGE)  発行年: 2022年 
JST資料番号: U0755A  ISSN: 1884-0450  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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日本における合計80の休廃鉱について,坑廃水原水が排出され,坑水以外の汚染源からの金属負荷が無視できるほど小さいことを仮定して,単純な希釈法に基づき,個々の鉱山に最も近い水質モニタリング(WQM)河川場所(以下最近接WQM場所と呼ぶ)で7つの元素濃度(Cd,Pb,As,Cu,Zn,Fe,Mn)を推定した。さらに,例として亜鉛について,坑廃水以外の発生源からの推定亜鉛負荷を考慮して,最近接WQM場所における濃度を推定した。前者の分析の結果,最近接WQM場所における全4元素(Cd,Pb,As,Zn)の濃度が,分析した50%の休廃止鉱山で日本の環境水質基準以下と予測され,これは小さな割合ではないことを示した。しかし,後者の分析の結果から,最近接WQM場所での亜鉛の全負荷に対する処理鉱水の寄与は,分析した休廃鉱の約88%の内50%以下であることを示した。この結果から,最近接WQM場所での坑廃水以外の発生源からの金属負荷は,多くの休廃鉱では無視できないことを示唆する。坑廃水原水の環境水質基準(0.03mg/L)以下にあるWQM場所の72%の亜鉛濃度を推定した。簡単な希釈のような多重仮定に基づくスクリーニングレベル評価にもかかわらず,本研究の結果は,下流水利用の保護を確保する水質管理を適用するために,坑廃水原水から受ける河川における金属濃度に対する坑廃水原水の影響を理解するために有用である。(翻訳著者抄録)
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分類 (1件):
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鉱害 
引用文献 (26件):
  • 1 石油天然ガス・金属鉱物資源機構: 坑廃水処理の原理, (2016). https://www.meti.go.jp/policy/safety_security/industrial_safety/sangyo/mine/portal/kaisetsu/kaisetu-1.pdf (2021年12月23日)
  • 2 経済産業省:特定施設に係る鉱害防止事業の実施に関する基本方針に係る答申, (2012). https://www.meti.go.jp/shingikai/hoankyogikai/pdf/020_03_03.pdf (2021年12月23日).
  • 3 経済産業省:鉱山関連予算について, (2021). https://www.meti.go.jp/policy/safety_security/industrial_safety/sangyo/mine/2017_newpage/yosan.html (2021年12月23日).
  • 4 R. Koide, C. Tokoro, S. Murakami, T. Adachi and A. Takahashi: Mine. Water. Environ., 31(2012), 287-296.
  • 5 Y. Iwasaki, K. Fukaya, S. Fuchida, S. Matsumoto, D. Araoka, C. Tokoro and T. Yasutaka: Sci. Total Environ., 786(2021), 147500.
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