抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
・2021年春,ジョルジオ・パリージ博士がノーベル物理学賞受賞。
・本稿では,パリージ博士の業績とそのインパクトの大きさについて紹介。
・分配関数Z
n(J)相互作用係数の組Jを共有するn個のコピー系(レプリカ)全体に対する分配関数と解釈可能。
・上記はレプリカの添え字nの並び替えに関して不変であるので,この性質をレプリカ不変性と呼称。
・レプリカ対称解はスピングラス状態の出現の説明に成功したが,エントロピーが低温で負になるという矛盾を包含。
・パリージ博士はレプリカ対称性の破れを導入することによってこの問題を解決。
・パリージ解と呼ばれるこの解は,レプリカ対称性が抱えていたすべての矛盾を解決。
・レプリカ対称性の破れの概念は,分野の垣根を越えて様々な問題の分析に応用。