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J-GLOBAL ID:202202261334637114   整理番号:22A0931587

転写と共役したDNA修復の細菌における重要な役割と作用機構

Crucial role and mechanism of transcription-coupled DNA repair in bacteria
著者 (16件):
資料名:
巻: 604  号: 7904  ページ: 152-159  発行年: 2022年04月07日 
JST資料番号: D0193B  ISSN: 0028-0836  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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細菌の転写と共役したDNA修復(TCR)は,ヌクレオチド除去修復(NER)の重要度の低い副経路の1つと推測されている。全ゲノム修復では,DNA修復の大部分が転写とは無関係に行われると考えられている。またTCRは,NERの重要でない表現型であるDNAトランスロカーゼMfdによってのみ仲介されるとも考えられている。今回我々は,in celluloでのクロスリンキング質量分析と,構造学手法,生化学手法,遺伝学手法と組み合わせて,TCR複合体(TCRC)内での相互作用をマッピングし,in vivoでNERに至る過程で実際に起こる一連の事象を明らかにした。この過程ではまず,RNAポリメラーゼ(RNAP)がDNA損傷の一次センサーとして働き,NER酵素を呼び集める土台となる。そして,UvrAとUvrDが連続的にRNAPに結合し,監視役のプレTCRCを形成する。このプレTCRCは,DNA損傷に応答して2個目のUvrD単量体を呼び寄せ,ヘリカーゼ活性を持つUvrD二量体を形成し,この二量体の働きによってTCRCが後ろに引き返す。UvrDとRNAPの結合が弱まることにより,細胞は遺伝毒性ストレスに対して感受性になる。TCRCは次に,2個目のUvrA分子とUvrBを引き寄せて,修復過程を始動させる。我々は,従来の見方とは逆に,染色体で起こる修復の大多数がTCRによるものである,すなわちTCRが全ゲノム修復よりも圧倒的に多いことを示す。また,TCRはほとんどがMfdに依存しないことも明らかになった。我々は,Mfdがこの過程で果たす役割は間接的なものであると考える。つまりMfdは,TCRCの前方で邪魔になるRNAPを取り除き,修復が完了した後でTCRCを後戻りから元に戻す働きもするのだろう。Copyright Nature Japan KK 2022
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分類 (1件):
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分子遺伝学一般 

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