抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本論文で扱うグラフは有限であり無向でループがないが,複数のエッジを持つ。整数t≧1について,その最大多重度がたかだかtであるグラフのクラスをMg
tという。Hにおけるその次数がたかだかt-1である頂点vを含むその空でない全ての部分グラフHが,Hにおける次数がたかだかt-1である頂点vを含む場合に,グラフGは厳密にt縮退していると呼ぶ。Gの点分割数χ
t(G)は,各頂点に色を付け,同じ色を付けた頂点がGの厳密にt-縮退した部分グラフを誘導するように,Gの頂点を彩色するために必要な色の最小数である。そのためχ
1は彩色数でありχ
2は点樹相度として知られる。t≧1について点分割数χ
tが,LickとWhiteによって紹介された(Can J Math22:1082-1096,1970)。Hが単純グラフならば,tHはHの各辺をt個の平行辺で置換えることによりHから得られたグラフを表す。このとき,ω
t(G)は,GがtK
nを部分グラフとして含むような最大の整数nである。GをMg
tに属するグラフとする。そのとき,ω
t(G)≦χ
t(G)を満たし,Gの全ての誘導部分グラフHがω
t(H)=χ
t(H)を満たすならばGはχ
t-パーフェクトであると言う。Chudnowsky,Robertson,SeymourとThomasによる強パーフェクトグラフ理論(Ann Math164:51-229,2006)に基づき,禁止誘導部分グラフの集合によりMg
tのχ
t-パーフェクトグラフを特徴付ける(定理2,3参照)。また,χ
t-パーフェクトグラフのクラスについていくつかの複雑性問題も議論する.Copyright The Author(s), under exclusive licence to Springer Japan KK, part of Springer Nature 2021 Translated from English into Japanese by JST.