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J-GLOBAL ID:202202270714986188   整理番号:22A0526303

グリオブラストーマでの変異はEGFR二量体の構造を変化させてリガンドの偏りを邪魔する

Glioblastoma mutations alter EGFR dimer structure to prevent ligand bias
著者 (13件):
資料名:
巻: 602  号: 7897  ページ: 518-522  発行年: 2022年02月17日 
JST資料番号: D0193B  ISSN: 0028-0836  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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上皮増殖因子受容体(EGFR)はヒトのがんで変異していることが多く,重要な治療標的となっている。EGFR阻害剤は,細胞内チロシンキナーゼドメイン中の変異によりEGFRが活性化される肺がんでは成功しているが,EGFRの変異が細胞外領域にのみ生じる多形性グリオブラストーマ(多形性神経膠芽腫;GBM)では成功していない。今回我々は,よく見られる細胞外GBM変異によって,EGFRがその活性化リガンドの間の違いを識別できなくなることを示す。さまざまな増殖因子リガンドは,それぞれ異なるEGFR二量体を安定化し,安定化されたEGFR二量体は反応速度論的に異なるシグナルを伝達して,結果を特定したり偏向したりする。EGF自体は強力な対称性二量体を誘導し,これは一過的にシグナル伝達を行って増殖を促進する。エピレグリン(EREG)はずっと弱い非対称性二量体を誘導し,これは持続的なシグナル伝達と分化を促進する。GBM変異は,細胞アッセイではEREGとEGFを区別するEGFRの能力を低下させるので,EGFRはEREGなどの低親和性リガンドに応答して,EGF結合時のような強い二量体形成を可能にする。我々はまた,X線結晶学の手法を用いて,R84K GBM変異がEREGによって形成された細胞外二量体を対称性にし,それらを通常はEGFの存在下で見られる二量体と似たものにすることを示す。対照的に,もう1つのGBM変異であるA265Vは,二量体化の際の重要な接触点をリモデリングし,EREGの存在下で見られる非対称的な二量体を強化する。我々の結果は,GBMでのEGFRによるリガンド識別の変化が担う重要な役割を示しており,これは治療標的選択に影響を及ぼす可能性がある。Copyright Nature Japan KK 2022
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分類 (5件):
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JSTが定めた文献の分類名称とコードです
生物学的機能  ,  細胞膜の受容体  ,  抗腫よう薬の基礎研究  ,  分子構造  ,  発生と分化 

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