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J-GLOBAL ID：202202274116769265   整理番号：22A0188920

加熱処理したアルミニウム鋳鉄の耐アルミニウム合金溶湯溶損性

Erosion Resistance of Heat-treated Aluminum Cast Iron to Aluminum Alloy Melt

著者 (3件)： 淺野和典 (近畿大) ,  山田浩士 (栗本鐵工所) ,  杉村誠司 (栗本鐵工所)
資料名： 鋳造工学  (Journal of Japan Foundry Engineering Society)
巻： 94  号： 1  ページ： 11-17  発行年： 2022年01月25日 
JST資料番号： G0096A  ISSN： 1342-0429  CODEN： CHKOFY  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 永久金型のアルミニウム合金溶湯に対する耐溶損性の改善が必要である。酸化アルミニウムを含む化学的および機械的に安定した層は,アルミニウムの添加および熱処理によって鋳鉄上に形成できるため,この層は,溶湯中の鋳鉄の耐溶損性を向上させる。本研究では,アルミニウム含有量が異なる鋳鉄を作製し,それらを熱処理して表面に酸化物層を形成した。安定層を形成するための最適な熱処理条件と鋳鉄の溶損挙動を明らかにした。空気中での熱処理により,鋳鉄上にFe₂O₃,Fe₃O₄およびAl₂O₃などの酸化物から成る層が形成されることが分かった。鋳鉄の鋳造性と層の形態に基づいて,鋳鉄に3%のアルミニウムを添加し,1173Kで10時間熱処理することが最も適切な処理であると結論付けた。熱処理により,鋳鉄の耐溶損性が劇的に向上した。溶湯へマグネシウムを添加すると,一時的に溶損までの時間が短くなったが,マグネシウムが0.75%を超えると,再び溶損までの時間が長くなった。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： 金型 ,  *鋳鉄 ,  *アルミニウム添加合金 ,  アルミニウム合金 ,  溶融金属 ,  耐性 ,  *溶損 ,  加熱 ,  *熱処理 ,  アルミナ ,  酸化膜 ,  ダイカスト ,  マグネシウム添加合金 ,  鋳造性 ,  温度依存性
準シソーラス用語： アルミニウム合金溶湯 ,  永久金型 ,  空気中熱処理 ,  耐溶損性 ,  添加量依存性

分類 (3件)： 腐食  (WB03030B) ,  熱処理技術  (WC03020T) ,  鋳型材料,造型  (WC01020F)

引用文献 (19件)：

• 安齋正博: 金型高品質化のための表面改質(日刊工業新聞社) (2009) 156.
• T. Sato, T. Horigome and M. Ueda: J. Surf. Finish. Soc. Jpn. 51 (2000) 640.
• K. Yamamoto, T. Yasunaga and T. Sato: J. Surf. Finish. Soc. Jpn. 50 (1999) 185.
• J. Ichikawa and K. Sudoh: DENKI-SEIKO 64 (1993) 152.
• Japan patent JP03-046539B

タイトルに関連する用語 (5件)： 加熱処理 ,  アルミニウム ,  鋳鉄 ,  アルミニウム合金溶湯 ,  溶損