抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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TTPを用いて1台のサーバで実行できる秘密分散法による秘匿計算法が提案されている.この手法は鍵に相当する乱数を安全に管理できればサーバでの計算過程をすべて公開でき,さらに1台のサーバで実行できるため通信が発生せず非常に高速な秘匿計算が実現できる.しかし,この手法はsemi-honestな攻撃者を想定しており,maliciousな攻撃者を想定していない.また,一般にTTPは信頼できるとするが,TTP内に不正者がいて,サーバでの計算過程を知ることができれば秘密情報や計算結果は漏洩する.そこで,本論文ではmaliciousな攻撃者や,TTP内の不正者に対しても安全で,1台のサーバで実行可能な秘密分散を用いた秘匿計算法を提案する.ただし,これを実現するためにTTPとTEEを組み合わせるが,サーバは計算過程を全て公開する,すなわちサーバとそれに含まれるTEEにインストールされたプログラムは公開され,誰でもその処理を検証できるとする.よって,サーバとそれに含まれるTEEが正当であれば,これによってTTP内の不正者から秘密情報などを守ることができる.以上によって,1台のサーバでmaliciousな攻撃者やTTP内の不正者に対しても安全な秘匿計算が実現でき,高速処理も維持できる.(著者抄録)