抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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リファクタリングはソフトウェア品質を向上させるために広く実施されている.しかし,いくつかのリファクタリングはプログラムを実行不能にすることがわかっている.特にリファクタリングの一種であるAdd Parameterでは,引数を追加したメソッドの呼び出し部分へ引数を追加しなければコンパイルエラーに陥ることや,値によっては実行時エラーや,既存のテストケースで予期した出力と異なる出力になる可能性がある.様々なリファクタリングはIDEによってサポートされているが,Add Parameterへのサポートはメソッドの呼び出し部分への追加引数の値が一意となるような限定的なものである.本研究では,Add Parameterによって必要となったメソッド呼び出し部分への追加引数を,動的解析と静的コード解析を用いて推定する手法を提案する.また,提案手法を用いた自動推定代入ツールを実装し提案手法の有効性について評価する.調査の結果,GitHub上の5つのリポジトリから収集したデータセット10件すべてにおいて,エラーを修正できることがわかった.また,推定した追加引数が実際の開発者による修正と一致するかどうかを調査したところ,6件が開発者による実際の修正と意味的に一致する修正であり,4件は実際の修正とは一致しないという結果が得られた.(著者抄録)