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J-GLOBAL ID：202202277706867548   整理番号：22A0059221

化学者が思い描く未来の社会 2 化学反応のレアイベントは観測できるか?-極限計測の一歩先を見るためのブレークスルーを考える

著者 (1件)： 渡邊一也 (京大 大学院理学研究科)
資料名： 化学  (Chemistry)
巻： 77  号： 1  ページ： 14-16  発行年： 2022年01月01日 
JST資料番号： F0095A  ISSN： 0451-1964  CODEN： KAKYAU  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・化学反応の一部始終を可視化したいという欲求があるが,時間分解能,空間分解能が極限まで発展した現在でも,非常に短い時間で散発的に生じるレアイベントである遷移状態の形成には現在の分析手法では対応困難。
・パルス光源を用いた時間分解計測を行えるのは,光誘起反応のみであり,大部分の熱反応過程の遷移状態の追跡は,高い時間分解能を持つ走査型トンネル顕微鏡,時間分解電子顕微鏡等の今後の発展に期待。
・NMRやFTIRなどの分光分析手法は,外部刺激に対する系の応答を計測しており,レアイベントに対する選択性がないので,レアイベントの発生頻度そのものを変調する外部刺激パラメータの探索が必要。

シソーラス用語： *化学反応 ,  *時間分解能 ,  空間分解能 ,  *遷移状態 ,  熱化学反応 ,  顕微鏡観察 ,  時間分解分光法 ,  電子顕微鏡観察
準シソーラス用語： 走査型トンネル顕微鏡法

分類 (2件)： 反応速度論・触媒一般  (CB06010G) ,  物理分析一般  (CC03011F)

タイトルに関連する用語 (10件)： 化学者 ,  未来 ,  社会 ,  化学反応 ,  レア ,  イベント ,  観測 ,  極限 ,  計測 ,  ブレークスルー