抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
本研究では,疲れ荷重下のクロスプライCFRP積層板における横方向亀裂蓄積と剥離伝搬を調べている。CFRP積層板の破壊プロセスは,マトリックス亀裂,剥離,および繊維破壊を含む様々な損傷で構成され,これらの損傷機構は互いに相互作用する。したがって,CFRP積層板の破壊を予測し,CFRP部材の長期信頼性を確保するためのCFRP積層板の残存寿命を推定することは難しい。各段階における損傷進展を評価し,異なる損傷機構間の相互作用を理解することを目的とし,CFRPクロスプライ積層板の引張-引張疲れ試験を行ない,横方向亀裂蓄積と剥離伝搬を顕微鏡と超音波検査で観察した。斜め亀裂は周囲の横方向亀裂を発生し,剥離は斜め亀裂の先端から伝播し,全ての負荷レベルで横方向亀裂が伝搬することを示した。さらに,低い飽和横亀裂密度を,高負荷荷重レベルよりも低負荷荷重レベルで観察した。それは,横方向亀裂開始が,低負荷荷重レベルでの早期剥離伝播によって抑制されるからである。これらの損傷進展と剛性劣化の間の関係の調査から,剛性劣化は,横方向亀裂蓄積と剥離伝播に依存して90°層に適用される応力の低減によって引き起こされることが分かった。(翻訳著者抄録)