抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では,Partial Team Swapを適用したときのKirkmanスケジュールの特性について示す.Kirkmanスケジュールは,スポーツスケジューリング問題において最も代表的なシングルラウンドスケジュールである.Partial Team Swap(PTS)とPartial Round Swap(PRS)は,スポーツスケジューリングの局所探索において代表的な近傍探索である.nをチーム数,kをn以外のあるチームとし,pを素数とする.また,P
i,j=[n]\{i,j}=∪
XQ(Q=
i,j)
x=1P
xi,jとする.ただし,それぞれのP
xi,jは,Partial Team Swapの動作によって分割される頂点の集合であり,X
i,jは交換点i,jとしたときの分割数を表している.(1)n-1≠p,または(2)n-1=pかつP
xk,n⊂P
k,nを満たすKirkmanスケジュールが与えられたとき,Partial Team Swapを適用するとKirkmanスケジュールでなくなるという特性を示した.上記の証明は既に[8]で行われているが,(1)の証明と(2)の証明をそれぞれ別の補題を用いてなされていたため,証明の単純化を図り,2つの条件を1つの補題のみを用いて統一的な証明を与えた.補足として,n-1がメルセンヌ素数である⇒P
xi,j⊂[n]\{i,j}となる命題において,十分条件は満たしているが必要条件は満たしていないことを示した.また,KirkmanスケジュールにPartial Round Swapを適用すると同型でないKirkmanスケジュールを生成できることも示した.(著者抄録)