抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
【目的】実験的自己免疫性脳脊髄炎(EAE)マウスに及ぼす自家製複合処方の漢方製剤の効果と機構を調査する。【方法】SPFグレードの雌C57BL/6マウス36匹を,MOG35-55抗原の皮下注射によって誘発した。36匹のマウスをランダムにEAEモデル群、漢方薬群とホルモン群に分け、各群12匹とした。14日目から、漢方薬群は体重20g/kgで自家製複方漢方薬を胃内投与し、ホルモン群は体重3.9mg/kgで酢酸プレドニゾンを胃内投与し、EAEモデル群は同じ方法で等量の生理食塩水を投与し、モデル作成42日目まで終了した。Konoの5段階採点法を用いて各群マウスの神経機能を評価し、HE染色により中枢神経系(CNS)炎細胞浸潤を観察し、LFB染色法にてCNS脱髄情況を観察し、酵素結合免疫吸着法にて末梢血γインターフェロン(IFN-γ)を測定した。インターロイキン-4(IL-4)とIL-17Aサイトカインのレベルを測定した。Westernblotを用い、CNS組織血清/糖質コルチコイド誘導キナーゼ-1(serum/glucorticoid-induciblekinase-1、SGK-1)発現を測定した。結果:漢方薬群マウスの神経機能スコアのピーク値はEAEモデル群(P<0.01)より低く、脳脊髄組織炎細胞の浸潤と脱髄の程度はEAEモデル群より軽減した。EAEモデル群と比較して,EAEマウスのEAEの前期,ピーク期,および寛解期におけるIFN-γとIL-17Aのレベルは,EAEモデル群と比較して低かった(すべてP<0.01)、IL-4水は平均高い(すべてP<0.01);ホルモン群と比べ、漢方薬群マウスの異なるEAE経過段階におけるIFN-γとIL-4レベルの比較はいずれも統計学的な差がなかった(いずれもP>0.05)、IL-17AレベルはEAEのピーク期と寛解期がホルモン群より低い(いずれもP<0.05)。漢方薬群のマウス脳脊髄組織SGK-1タンパク発現の経過ピーク期と寛解期はいずれもEAEモデル群とホルモン群より低かった(いずれもP<0.01)。結論:この複方漢方薬製剤はEAEマウスに対して神経保護作用を有し、EAEマウスの臨床症状及びCNS組織の炎症性浸潤及び脱髄を軽減でき、その作用機序はSGK-1タンパク質によるサイトカインの調節と関係がある可能性がある。Data from Wanfang. Translated by JST.【JST・京大機械翻訳】