抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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社会的な相互作用は発声行動を変化させるだろうか?音声コミュニケーションは社会的関係性に本質的に重要なものである。集団内での関係性を維持するには,社会的文脈に従って,いつどのような音声を発するべきかを学習する必要がある。我々はこの問題を,キンカチョウ(Taeniopygia guttata)を対象とした発声条件づけ実験により検証した。この鳥は互いに声で呼び寄せて集合するなど,同種他個体の社会的反応を引き起こすために特定の声を発する。このことは,彼らはが発声行動と社会的フィードバックを関連付けられることを示唆している。そこで本研究は,他個体を視認することを社会報酬としたオペラント条件づけにより,適切なタイミングで発声する学習実験をおこなった。発声タイミングは音刺激で提示した。また,それに先行してLED光を文脈刺激として提示した。LEDの色は発声行動と報酬の関係性を示しており,ある色では発声すると報酬が提示され,ある色では提示されない。数週間の条件づけ実験により,鳥が音刺激に応じた発声頻度を増加させる傾向が示された。また,文脈刺激によって発声頻度が変化した。これらの結果は,キンカチョウは発声と社会フィードバックの関係性を学習できることを示している。(著者抄録)