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J-GLOBAL ID：202202283624291835   整理番号：22A0883067

固形化粉ミルク硬化メカニズムについて ~放射光測定技術が果たす役割~

Hardening Mechanism of Tablet Infant Formula -The Role that Synchrotron Light Technology Carries Out-

著者 (3件)： 神谷哲 (長瀬産業株式会社NVC室) ,  神谷哲 (東北大学大学院農学研究附属 放射光生命農学センター) ,  羽生圭吾 (株式会社明治 研究本部 技術研究所 次世代ものづくり研究部 生産技術G)
資料名： オレオサイエンス  (Oleoscience)
巻： 22  号： 2  ページ： 61-70(J-STAGE)  発行年： 2022年 
JST資料番号： L4211A  ISSN： 1345-8949  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 粉体は輸送や保管コスト,ならびに保存性の観点から製品や原料の形態として広く利用されている。一方で,粉体は計量時に手間がかかり,周囲へ粉の付着や飛散,さらには溶解時に解け残りが発生するなどの課題がある。著者らは,粉ミルクの使用時の手間を軽減しつつ,輸送適性を有する形態として,粉ミルクの固形化(タブレット)製造プロセスを開発した。本稿では固形化粉ミルクを実現する際の鍵となる製造技術について紹介する。具体的には,高い溶解性と輸送適性を両立させるための「コア・シェル構造」を得るための2 つの重要な技術,「圧縮プロファイル制御による打錠技術」と「糖質のガラス化・結晶化制御による硬化技術」について説明する。これらの製造技術の確立とメカニズム解明は,放射光測定技術を利用して実現した。本稿を通して,放射光を使った食品の計測とその独自の現象解釈が商品の新しい価値を創出した事例を紹介する。(著者抄録)

シソーラス用語： *粉乳 ,  *硬化 ,  *放射光施設 ,  *粉体 ,  凝固 ,  錠剤 ,  生産工程 ,  *生産技術 ,  輸送 ,  コアシェル構造 ,  打錠 ,  ガラス転移 ,  結晶化 ,  食品
準シソーラス用語： *粉ミルク ,  固形化 ,  タブレット【錠剤】 ,  製造プロセス ,  *製造技術 ,  ガラス化 ,  事例紹介

著者キーワード (10件)： synchrotron light ,  tablet ,  infant formula ,  glass ,  crystal ,  synchrotron light ,  tablet ,  infant formula ,  glass ,  crystal

分類 (2件)： 食品製造・加工・保蔵法一般  (FJ03010M) ,  乳製品  (FJ12023U)

引用文献 (13件)：

• 1) 柴田満穂,豊田活,工藤俊一,特許 第4062357号(2008).(Shibata, M. et al. JP Pat. 4062357(2008))
• 2) 柴田満穂,大坪和光,中根昭太,丹羽敏幸,檀上和美,YAKUGAKU ZASSHI 131(10), 1503-1507(2011).(Shibata, M. et al. YAKUGAKU ZASSHI 131, 1503-1507(2011))
• 3) 柴田満穂,大坪和光,大原三佳,尾前里佳,丹羽敏幸,檀上和美,YAKUGAKU ZASSHI 132(11), 1317-1321(2012).(Shibata, M. et al. YAKUGAKU ZASSHI 132, 1317-1321(2012))
• 4) 加藤彩,羽生圭吾,神谷哲,荻原甚,特許 第6972446号(2021).(Kato, A. et al. JP Pat. 6972446(2021))
• 5) Pitt, K.G.; Newton, J.M. J. Pharm. Pharmacol. 39, 65P (1987).

タイトルに関連する用語 (7件)： 固形化 ,  粉ミルク ,  硬化 ,  メカニズム ,  放射 ,  光測定 ,  役割