抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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国の準絶滅危惧種イシモチソウが生育していた本学農学部附属農場本館屋上の草地が,2021年に工事のため失われることになり,一部のイシモチソウの株を保全のために移植した.その移植作業時に採取した植物の標本リストと,過去の卒業研究で記録に残る本館屋上の植物リストから,これまでに本館屋上にあった維管束植物の植物相をまとめた.2021年度は,木本植物と開花していた草本種を中心に,19科26種(種同定に至らなかった種も含む)の標本を採取した.2003年度は12種が,1996年度は17種が,卒業研究によって報告されていた。標本採取はしていないが2021年に目視確認した種を含めて合計すると21科44種となった.近年に新たに記録された種は,風散布や動物被食散布によって種子が散布される種が多かったが,どのようにして屋上に種子が辿り着いたのか不思議な種も含まれていた.(著者抄録)