文献

J-GLOBAL ID：202202286930282754   整理番号：22A1011478

SDGsを踏まえたアジア等途上国地域の環境再生保全 開発途上国のための木炭やバイオ炭を応用した水処理技術

Water Treatment Technology applying Charcoal and Biochar for Developing Countries

著者 (6件)： 板山朋聡 (長崎大 大学院工学研究科) ,  GOTORE Obey (長崎大 大学院工学研究科) ,  TRONG Bao-Dang (長崎大 大学院工学研究科) ,  清水和哉 (筑波大) ,  岩見徳雄 (明星大 理工) ,  間世田英明 (産業技術総合研)
資料名： 用水と廃水  (Journal of Water and Waste)
巻： 64  号： 4  ページ： 280-289  発行年： 2022年04月01日 
JST資料番号： G0195A  ISSN： 0513-5907  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 多くの開発途上国では,経済発展が進展しても衛生的な水へのアクセスや水環境改善といった水の関係するインフラ整備が遅れている現実がある。そのような現状において,先進国で開発された水処理技術をそのままで開発途上国に導入することが,必ずしも開発途上国の水の問題への解決にならないことは経験済みであり,従来とは異なる取組みが必要である。とくに,可能なかぎり地域で生産可能な材料で,できるだけ維持管理も考えたシンプルなシステムを導入することが重要と考えられる。そのような観点から,農業廃棄物を炭化したようなバイオ炭は従来からの木炭とともに,吸着材や生物担体として,地産地消型の水処理素材として開発途上国での利用が期待されており,世界中で研究が進展している。この報文では,富栄養化により増殖した有毒藍藻と藍藻毒microcystinを含む湖水の木炭を用いたバイオフェンスによる浄化の研究事例,また,合成抗菌剤フルオロキノロンに対するトウモロコシ穂軸炭による吸着除去の研究に関して紹介する。(著者抄録)

シソーラス用語： 下水道 ,  *発展途上国 ,  *下水処理 ,  木炭 ,  活性炭 ,  吸着 ,  有毒植物 ,  藍藻類 ,  浄化 ,  抗細菌薬
準シソーラス用語： バイオ炭 ,  藍藻植物 ,  バイオ吸着 ,  フェンス ,  浄化槽 ,  抗菌剤

分類 (6件)： 下水道工学,廃水処理一般  (SC03010E) ,  下水・廃水処理施設  (SC03020P) ,  下水,廃水の物理的処理  (SC03040L) ,  下水,廃水の化学的処理  (SC03050W) ,  下水,廃水の生物学的処理  (SC03060H) ,  科学技術政策,制度,組織  (RA01020U)

引用文献 (36件)：

• 国連開発計画(UNDP)駐日代表事務所: 持続可能な開発目標Sustainable Development Goals(https://www.jp.undp.org/content/tokyo/ja/home/sustainable-development-goals.html).
• グローバルノート(株): 世界の名目GDP 国別ランキング・推移(国連)(データ更新日:2022年1月4日)(https://www.globalnote.jp/post-12794.html).
• P. R. Yaashikaa, P. S. Kumar, S. Varjani, A. Saravanan : A critical review on the biochar production techniques, characterization, stability and applications for circular bioeconomy, Biotechnology Reports, 28, e00570 (2020).
• 渡辺真利代, 原田健一, 藤木博太編: アオコ-その出現と毒素-, pp.268, 東京大学出版会, 東京(1994).
• 彼谷邦光: 環境のなかの毒-アオコの毒とダイオキシン-, pp.166, 裳華房, 東京(1995).

タイトルに関連する用語 (11件)： SDGs ,  アジア ,  途上国 ,  地域 ,  環境再生 ,  保全 ,  開発 ,  木炭 ,  バイオ炭 ,  応用 ,  水処理