抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
2015年度より筆者が取り組んでいる,科学館での幼児教育についての学術的背景をふまえた実践的研究を行った。幼児期に遊びの中で自由な体験を重ねることは,のちの人生にも影響する思考力や忍耐強さや創造力,良心などの非認知能力を育むために非常に重要であることがわかっている。この中でも思考力や創造力は,科学を楽しむ人になるためにも大切な力の一部になると筆者は考えている。本稿では,2016年12月に行った実践研究「じしゃくであそぼう」(2~4才対象のワークショップ)の実践研究について報告する。幼児に磁石の科学的な性質を体験させたり理解させたりすることが目的ではなく,幼児がどのように遊び,試行錯誤を行い,彼らの頭や心の中の科学の芽生えにつながるかのプロセスを知るための実践であった。年間70万人以上の老若男女が訪れるインフォーマルな学習施設である大阪市立科学館において,幼児のためにどのような環境設定が理想なのかについて考察するものである。(著者抄録)