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J-GLOBAL ID:202202288406674777   整理番号:22A0878220

日本の九州の淡水河川の粘土堆積物におけるモクズガニ(Eriocheir japonica)による巣穴利用

Burrow utilization by the Japanese mitten crab Eriocheir japonica in the clay sediment of a freshwater river of Kyushu, Japan
著者 (2件):
資料名:
巻: 51  ページ: 17-29(J-STAGE)  発行年: 2022年 
JST資料番号: Y0187A  ISSN: 0287-3478  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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これは,モクズガニEriocheir japonicaの巣穴の最初の記録である。本カニによって使用された粘土堆積物に見られた巣穴の形態は,日本の小淡水河川においてそれらを掘ることによって記録された。モクズガニE.japonicaのみが,調査した10の巣穴のうち2つ(それぞれカニ15匹とカニ1匹)で見出され,他の8つは空であった。種々の大きさのカニ(甲幅6.1~47.0mm)が,占有された巣穴の内部から採取された。巣穴の形態は,単一の穴から複数の開口と穴を有する複雑な巣穴までと変動した。開口(直径2~10cm)は主に水中に位置した。単一の穴は長さ14~65cmであった。この地域で見られる他の巣穴動物とは異なる掘る習性を考慮すると,モクズガニE.japonicaがこれらの巣穴を構築したと結論できる。巣穴は,チュウゴクモクズガニE.sinensisのそれらと似ていたが,それらの場所(淡水対潮汐),堆積物型(粘土対砂と泥),開口配置(主に水中対潮間帯)および占有率(低対高)で異なった。低い占有率は,モクズガニE.japonicaがそれらの巣穴で常に休息しているわけではなく,むしろ河床の大きな石の下に隠れ易いことを示唆する。これらの結果は,日本の河川の不安定な環境に対するモクズガニE.japonicaの適応を反映している。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
分類
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魚類以外の水産動物  ,  個生態学 
引用文献 (38件):
  • Aoyama, J., Shinoda, A., Sasai, A., Miller, M. J., & Tsukamoto, K., 2005. First observations of the burrows of <i>Anguilla japonica</i>. Journal of Fish Biology, 67: 1534-1543.
  • Araki, A., & Nakanishi, R., 2013. Artificial shelter preference by the Japanese mitten crab <i>Eriocheir japonica</i>. Journal of National Fisheries University, 62: 39-45. (In Japanese)
  • Clark, P. F., Rainbow, P. S., Robbins, R. S., Smith, B. D., Yeomans, W. E., Thomas, M., & Dobson, G. 1988. The alien Chinese mitten crab, <i>Eriocheir sinensis</i> (Crustacea: Decapoda: Brachyura), in the Thames catchment. Journal of the Marine Biological Association of the United Kingdom, 78: 1215-1221.
  • Correia, A. M., & Ferreira, Ó. 1995. Burrowing behavior of the introduced red swamp crayfish <i>Procambarus clarki</i> (Decapoda: Cambaridae) in Portugal. Journal of Crustacean Biology, 15: 248-257.
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