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J-GLOBAL ID:202202290923894191   整理番号:22A0263828

水田作経営におけるタマネギ作導入の経営対応-新興産地における導入初期段階の事例分析-

Behaviors in Response to the Introduction of Onion Crops in Paddy Farming: A Case Study on the Initial Introduction Stage in New Production Areas
著者 (3件):
資料名:
巻: 39  号:ページ: 32-41  発行年: 2022年01月 
JST資料番号: L7849A  ISSN: 2187-297X  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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大規模水田作経営の専業地帯である大潟村では,タマネギを新規高収益作物と位置づけ,産地パワーアップ事業を契機に,急速な産地形成が進められた.その初期段階の産地全体の生産動向をみると,収穫初年目は低単収や製品率の低さ問題になったが,2年目には単収が増加し,製品率も上昇した.一方,2年目の単収を生産者別にみると,単収を大きく増加した経営と小幅な増加に留まった経営に二極化していた.その要因を経営対応として分析すると,前者の経営では施肥量や防除回数の増加など肥培管理の改善が図られていた.また,経営対応を家族経営と企業経営の視点からみると,家族経営では定植や収穫の労働時間が長く,生産費用のなかでは労働費の占める割合が高かった.一方,企業経営の生産費用では減価償却費の割合が高かった.このように,家族経営では労働力多投型,企業経営では資本多投型の経営対応の傾向がみられた。これまで高収益作物の経営指標は面積あたり収益性であったが,今後,労働力の稀少資源化が想定されるなかでは,家族経営においても労働力(時間)あたり収益性の重要性が高まると考えられる.(著者抄録)
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分類 (2件):
分類
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野菜  ,  農業経済,農業経営 
引用文献 (5件):
  • 佐藤 了・長濱健一郎・渡部岳陽 (2016) 「水田農業の次世代モデルを問う-秋田県大潟村の検証から-」 『農業経済研究』 88(3): 244-258. https://doi.org/10.11472/nokei.88.244
  • 椿 真一・佐藤加寿子 (2019) 「米生産調整の見直しをうけた大規模稲作経営の生産対応と生産調整の展望-秋田県大潟村の動向-」 『農村経済研究』 36(2): 9-20.
  • 池山直人・角田毅 (2020) 「山形県庄内地方における水稲直播栽培の経営的評価と課題」 『農村経済研究』 38(2): 10-18.
  • 稲葉修武・笹原和哉 (2020) 「青森県津軽平坦水田地域におけるニンニク作導入による雇用型大規模水田作経営の成立分析」 『農村経済研究』 38(2): 47-57.
  • 大潟村「産地パワーアップ事業」たまねぎ管理検証委員会 (2020) 「大潟村2019年産たまねぎの管理に関する検証結果」 (2020.1.14).

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