文献

J-GLOBAL ID：202202293042572695   整理番号：22A1073954

金属/コーティング樹脂界面の化学結合状態解析技術の開発

Development of an analysis technique of chemical bonding states at the interfaces of metal and coated polymer

著者 (1件)： 久保優吾 (住友電気工業)
資料名： 放射光  (日本放射光学会誌)
巻： 35  号： 2  ページ： 63-68  発行年： 2022年03月31日 
JST資料番号： L0956A  ISSN： 0914-9287  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 金属基材とコーティング樹脂の”埋もれた”界面の化学結合状態に関し,従来困難とされてきた金属層の厚みを20nm以下に制御する独自の試料作製技術を開発し,硬X線光電子分光(HAXPES)を活用した界面解析を実現した。同技術を,摺動部材などの多くの分野で非常に重要な役割を果たす金属基材/フッ素樹脂コーティング界面解析に応用し,透過型電子顕微鏡による形態観察も合わせて行った。そして,界面での原子の相互拡散と金属,酸素,及び炭素原子の間の新たな化学結合の生成が,本系における密着性の鍵であることを明らかにした。(著者抄録)

シソーラス用語： プラスチック被覆 ,  *界面 ,  *金属 ,  *重合体 ,  *被覆 ,  *化学結合 ,  *X線光電子分光法 ,  *透過型電子顕微鏡 ,  相互拡散 ,  *密着性 ,  フッ素樹脂 ,  *電子照射
準シソーラス用語： コーティング ,  *界面化学結合 ,  *金属樹脂界面 ,  *硬X線光電子分光 ,  樹脂 ,  *樹脂コーティング ,  *樹脂被覆 ,  *電子ビーム照射

分類 (3件)： プラスチック被覆  (WC08060U) ,  ゴム・プラスチック材料  (HC02030I) ,  接着  (WC07020V)

引用文献 (11件)：

• K. Anand, T. Duguet, J. Esvan and C. Lacaze-Dufaure: ACS Appl. Mater. Interfaces 12, 57649 (2020).
• 宮村剛夫:博士論文,東北大学,2009.
• P. S. Ho, R. Haight, R. C. White, B. D. Silverman and F. Faupel: Chemistry, Microstructure, and Adhesion of Metal-Polymer Interfaces. In: Lee LH. (eds.) Fundamentals of Ad-hesion (Springer, 1991).
• V. Zaporojtchenko, T. Strunskus, K. Behnke, C. V. Bechtolsheim, M. Kiene and F. Faupel: J. Adhes. Sci. Technol. 14, 467 (2000).
• B.-I. Noh, J.-W. Yoon and S.-B. Jung: Microelectron. Eng. 88, 1024 (2011).

タイトルに関連する用語 (6件)： コーティング ,  界面 ,  化学 ,  結合状態 ,  解析 ,  開発