抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
近年,地球環境保護基調の高まりで省エネルギーや高効率化のキーパーツであるパワー半導体の環境負荷低減に対する役割は大きくなっている。これを背景にして家電・産業用機器に使用されるモータ駆動システムのインバータ化も年々進展しており,インバータシステムでパワー半導体を駆動するドライバICの需要も拡大している。インバータの大容量化・小型化に向けては,駆動システムも小型化・省部品化に寄与することが重要であり,また課題でもある。三菱電機は今回,MOS(Metal Oxide Semiconductor)構造を用いることでブートストラップ回路に必要なダイオード機能を内蔵したBSD(BootStrap Diode)機能内蔵600V耐圧ハーフブリッジドライバHVIC“M81777FP”を開発した。これによって,インバータの駆動システムでの省部品化に貢献する。この製品の特長は次のとおりである。(1)BSD機能MOSの駆動方式を最適化することで安定した充電動作を実現。(2)100Ωの電流制限抵抗をBSD機能MOSのオン抵抗で実現。(3)三菱電機独自の高耐圧ウェルMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)構造で,充電動作時のリーク電流抑制や,スイッチング時のノイズに対して,高い誤動作耐量を確保。(4)従来製品との互換性確保によって,インバータシステムの設計簡素化に寄与。(著者抄録)