研課題
J-GLOBAL ID:202204003066488862  研究課題コード:14540386

血漿セレノプロテインP(SeP)を標的とした新規テーラーメイド2型糖尿病・血管合併症治療薬の研究開発-糖尿病モデル動物による検証および低分子化

実施期間:2014 - 2015
実施機関 (1件):
研究責任者: ( , 生命医科学部, 准教授 )
研究概要:
2型糖尿病患者において、SePが過剰になると、筋肉や肝臓のインスリン抵抗性が増加し、血管新生が抑制され、糖尿病態が悪化することが明らかとなった。SePは糖尿病の重要な治療標的と言える。これまでにヒトSePの細胞表面への結合を阻害し、セレン運搬を抑制する抗体を同定した。本研究では、外因性SePによる耐糖能異常を改善するSeP阻害抗体の作用メカニズムを明らかにした。さらに、糖尿病モデルマウスにSeP阻害抗体を投与することにより、増加した内在性SePの作用を抑制し、耐糖能やインスリン抵抗性等、糖尿病態の改善効果があることを実証した。本研究により、SePを標的とした新規テーラーメイド2型糖尿病治療の研究基盤を確立した。今後は、抗体医薬としての可能性や低分子化の実現を目指す。
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研究制度:
研究所管機関:
国立研究開発法人科学技術振興機構

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