研課題
J-GLOBAL ID:202204005141771756  研究課題コード:14541318

視覚障害者のための周囲の奥行き把握を可能とする低コスト視触覚変換装置の研究開発

実施期間:2014 - 2015
実施機関 (1件):
研究責任者: ( , 大学院情報理工学研究科, 准教授 )
研究概要:
本研究開発は周囲奥行き情報を触覚提示するポータブル機器の実現を目標とした.このためにまず奥行きをセンシングし触覚提示するシステムのプロトタイプを作成した.外付け奥行きセンサの情報を触覚情報に変換,電気触覚提示装置で提示した.中途失明者による実験を行ったところ,感覚自体は安定的に提示できたものの,奥行きが直感的にわかるという期待していた反応は得られず,また市販の歩行補助装置とほぼ同程度の性能を示すにとどまった.この結果をふまえ,より市場性の高い用途としてタッチパネル画面を指でスキャンして触知する手法に移行した.本手法では例えばタブレットで周囲を撮影して触知すれば,リアルタイム性は損なわれるものの当初の目標に類似した状況を作ることが出来る.被験者実験により最適な指本数等を確定し,小型の光-触覚変換モジュールを開発し,高度な形状認識が可能となることを確認した.
研究制度:
研究所管機関:
国立研究開発法人科学技術振興機構

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