ゲノム編集による遺伝子ノックインニワトリの樹立

実施期間：2014 - 2015
実施機関 (1件)：
研究責任者： ( , その他部局等, 研究員 )
研究概要：

有用蛋白質を鶏卵中に安価・大量生産する遺伝子組換えニワトリの開発を目指し、ゲノム編集による遺伝子ノックインニワトリの樹立を行った。将来精子分化が可能とされるニワトリ始原生殖細胞を用いて、卵白の主要蛋白質であるオボアルブミンの翻訳開始点にヒトサイトカイン遺伝子のノックインを行った。ゲノム編集技術の適用と条件の最適化により85%以上の高効率で遺伝子ノックインを達成した。さらにノックイン細胞をニワトリ初期胚(レシピエント胚)に移植した生殖巣キメラ個体を樹立し、性成熟後、キメラ由来精液においてゲノムDNAのPCR解析の結果、50%以上のドナー寄与率を達成した。このキメラの後代に7羽の雌ノックインニワトリ後代を得ており、世界初のノックインニワトリによる有用蛋白質生産が期待される。

研究制度：＞＞＞
研究所管機関：

国立研究開発法人科学技術振興機構

前のページに戻る