抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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今日広く利用されているプログラミング言語であるJavaは,円滑なコーディングを目的として新たな言語仕様を導入することがある.過去のJava言語アップデートでもジェネリクスやラムダ式といった言語仕様が追加されており,これらがリファクタリングにどのように活用可能であるのか研究されてきた.そして2021年に追加された言語仕様であるレコード・クラスは,一部の型宣言を簡潔に行うことを可能とし,ソースコード記述量の削減に寄与すると考えられている.しかしながら,レコード・クラスに関して,リファクタリング上の恩恵を報告する研究はまだ行われていない.そこで本稿ではレコード・クラスのリファクタリング利用に関する初期調査として,GitHub上のOSSにおけるレコード・クラスの利用実態を評価した.その結果,データセットとして取得した2,000件のリポジトリのうち,70件のリポジトリで合計3,244のレコード・クラスが定義されていることがわかった.また,コミットによるレコード・クラスの追加のうち,22.2%が既存クラスをレコード・クラスに変更するリファクタリングであることがわかった.(著者抄録)