抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
本稿では,チェスエージェントの説明性・解釈性の向上のため,フィルター付き顕著性マップ(filtered saliency map)生成手法を提案する.深層学習(deep learning)を用いたチェスエージェントの強さはプロのチェスプレイヤーを凌駕するが,その行動決定過程を説明する手法は少なく,エージェントの予測の正当性や判断根拠の理解は困難である.提案手法で作成した顕著性マップでは,盤上の各駒の肯定的側面と否定的側面を明確に分類し表現可能であり,チェスエージェントの説明性・解釈性の向上に役立つと考えられる.プロよりも強いエージェントに説明性・解釈性を持たせることは,人間の棋力向上や新たな戦略を発見する糸口ともなりうる.既存手法と提案手法で作成した顕著性マップを実験的に評価し,提案手法で作成した顕著性マップの方が重要なマスや駒の役割を的確に指摘できることを示す.(著者抄録)