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J-GLOBAL ID：202302248715811280   整理番号：23A0277182

ワイル半金属における軌道反磁性と低エネルギー励起

著者 (3件)： 俣野和明 (岡山大 学術研究院) ,  ZHENG Guo-qing (岡山大 学術研究院) ,  ZHOU Rui (中国科学院 物理研)
資料名： 固体物理  (Solid State Physics)
巻： 58  号： 1  ページ： 31-39  発行年： 2023年01月15日 
JST資料番号： F0158B  ISSN： 0454-4544  CODEN： KOTBA2  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ・ディラック電子を内部に持つディラック-ワイル半金属TaAsに関する,不純物の影響を避けられるナイトシフトを用いる⁷⁵As-NMR測定結果を解説。
・c軸方向に磁場を印加すると,ナイトシフトの温度依存性が観測され,T=60kで弱い磁場依存性,T=1.56Kで強い磁場依存性を示し,低磁場ではワイルフェルミオンの特性を示す負の値を提示。
・これらの挙動は,線形分散したワイルフェルミオンのバンドに由来し,1組のワイル点がフェル面に存在していることを示し,T=60Kの磁場依存性は熱により一部の電子のランダウ準位への励起を提示。
・スピン-格子緩和時間をT₁とすると,1/T₁TはT:30k-250Kで温度の2乗に比例し,質量ゼロのワイルフェルミオンでは軌道による超微細相互作用が支配的な為であることを提示。
・ワイル励起でもKorringaの関係が成立することを示し,Korringa比Sは,1/T₁Tが温度の2乗に比例する領域ではSは1.5程度であり,250Kまでワイルフェルミオンが支配。

シソーラス用語： *ヒ化物 ,  *タンタル化合物 ,  *半金属 ,  電子 ,  *NMR【磁気共鳴】 ,  *Knightシフト ,  *緩和時間 ,  温度依存性 ,  フェルミオン ,  依存性 ,  Fermi面 ,  *バンド構造 ,  点 ,  Korringa関係式 ,  Dirac電子 ,  *ヒ素75NMR ,  磁場依存性
準シソーラス用語： Weyl点 ,  Weyl半金属 ,  スピン格子緩和時間

分類 (2件)： 金属結晶の電子構造  (BM02050C) ,  金属のNMR  (BM07042I)

タイトルに関連する用語 (3件)： ワイル半金属 ,  低エネルギー ,  励起