抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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鋭意研究が行われている第6世代移動通信(6G)において,超高速通信を実現するために100GHz~300GHzのサブテラヘルツ帯の利用が考えられている.この帯域は高周波であるため,チャネル変動が大きい.しかし,チャネル予測技術により,プリコーディングに必要となるパイロットの送信回数を低減することが期待できる.異なった二つの時刻において,圧縮センシングの解法アルゴリズムの一つであるFISTAにより遅延領域でマルチパス分離を行うことで優れた予測が可能であることが知られているが,FISTAは演算負荷が大きい.本稿では,最初の時刻においてFISTAを適用してマルチパスの遅延を推定し,次の時刻では最小二乗法を用いて,その複素振幅を推定する手法を提案する.この予測法により,マルチパス分離に必要な演算量を,大幅に削減することが可能である.シミュレーションの結果,チャネル予測が良好に機能し,正規化平均二乗誤差はSN比に依存するものの,-20dB程度以下に抑えられることが示された.(著者抄録)