抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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健康を維持するためには習慣的にスポーツに取り組む必要がある.スポーツに取り組む際は,指導者がクライアントに指導を行うことが多い.しかし,多くのスポーツは複雑な身体動作の組み合わせから成り立っており,指導者自身が伝えたい指導内容を明確にクライアントに表現できないことがある.指導者が伝えたい指導内容は,形式的に表現できる行為と指導者の中で暗黙的に行われている行為があり,行為を知識として取り出し,構造化することで知識を可視化できる.吉田らは理想動作を構造化し,構造化知識を構築することに成功した.さらに,現場主体で構造化知識を構築する方法に知識発現がある.従来方法だけでは抜け落ちてしまうような事例を収集,記録することを目指し,本研究は知識発現に必要な事象を日常業務の中で集める方法を提案する.そして,方法の一例として社交ダンス指導者の動画添削指導の現場を対象に,動画へのアノテーションツールと構造化知識をリンクすることで,知識発現のために必要な事象収集の支援と動画添削指導の支援を同時に行えるシステムを考案した.本稿は,考案したシステムの詳細と研究計画を報告するものである.今後は提案システムを完成させ,現場の指導者が本システムを利用することで知識発現のために必要な事象の収集が可能か,現場での日常業務に本システム導入できるかを検証する予定である.(著者抄録)