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J-GLOBAL ID：202302282563707171   整理番号：23A0796251

分散MIMOシステムにおける疑似焼きなまし法を用いたアンテナ選択によるチャネル推定誤差の影響

Impact of Channel Estimation Error on Antenna Selection Using Simulated Annealing for Distributed MIMO Systems

著者 (6件)： 西村健斗 ,  西村寿彦 ,  佐藤孝憲 ,  小川恭孝 ,  萩原淳一郎 ,  大鐘武雄
資料名： 電子情報通信学会技術研究報告(Web)  (IEICE Technical Report (Web))
巻： 122  号： 355(IT2022 29-67)  ページ： 78-83 (WEB ONLY)  発行年： 2023年01月17日 
JST資料番号： U2030A  ISSN： 2432-6380  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 近年検討されている分散MIMOシステムでは,非常に多くの基地局アンテナを使用するため,干渉信号電力が著しく増大する.そこで,基地局アンテナの中から通信特性の悪いアンテナを選択し,一時的に休止させることで干渉信号電力を抑制しつつ,電力を効率的に利用するアンテナ選択という手法が検討されている.本稿では,アンテナ選択がどのような環境で有効であるかを検討するため,屋内環境においてユーザが常に移動し続けることにより推定したチャネル行列に誤差が生じる環境で,疑似焼きなまし法によるアンテナ選択を用いてプリコーディングを行った.また,同様の環境で既存手法MMSEでプリコーディングした場合とスループット特性を比較した.その結果,MMSEを用いた際のスループット特性は著しく劣化し,アンテナ選択を用いた際は小さな劣化にとどまり,MMSEとほぼ同等のスループット特性を示した.したがって,チャネル行列が変動する環境であり,かつ干渉信号電力がアンテナ選択で抑制できる場合には,アンテナ選択で充分な通信特性が得られると考えられる.(著者抄録)

シソーラス用語： *MIMOシステム ,  アンテナ ,  *無線伝送 ,  チャネル推定 ,  誤差 ,  分散系 ,  電磁干渉 ,  *通信特性 ,  スループット ,  SN比 ,  SHF【周波数】 ,  シミュレーテッドアニーリング ,  信号選択
準シソーラス用語： アンテナ選択 ,  チャネル推定誤差 ,  基地局アンテナ ,  *大規模MIMO ,  *分散MIMOシステム ,  分散アンテナシステム

分類 (1件)： マイクロ波・ミリ波通信  (ND08020W)

引用文献 (7件)：

• “2020年以降の5G無線アクセスにおける要求条件と技術コンセプト,“ドコモ5Gホワイトペーパー, 株式会社NTTドコモ, Sep. 2014. https://www.nttdocomo.co.jp/corporate/technology/whitepaper_5g/
• 小林崇春, 熊谷慎也, 実川大介, 瀬山崇志, 伊達木隆, 関宏之, “5G 超高密度分散アンテナシステムにおける電力直交度規範SINR 推定を用いた簡易UE選択の検討,” 信学論, vol. J101-B,no. 1, pp. 51-61,Jan. 2018.
• 札場伸和, 大山哲平, 実川大介, 伊達木隆, 関宏之, “5G 超高密度分散アンテナシステム向け送信点間キャリブレーション方式の屋内電波暗室実験,” 信学論, vol. J100-B,no. 12, pp. 1058-1067,Jan. 2017.
• 鈴木裕也, 西村寿彦, 大鐘武雄, 小川恭孝, “屋内環境のマルチユーザ大規模 MIMO システムにおけるアンテナアレーの分散配置に関する検討,“’ 信学技報, vol. 117,no. 103, RCS2017-71, pp. 127-132,June 2017.
• 島屋早希, 西村寿彦, 大鐘武雄, 小川恭孝, 萩原淳一郎, “屋内環境での大規模 MIMO 分散アンテナシステムにおけるアンテナ選択に関するスループット評価,“’ 信学技報, vol. 119,no. 90, RCS2019-41, pp. 25-29,June 2019.

タイトルに関連する用語 (4件)： MIMOシステム ,  焼きなまし ,  アンテナ選択 ,  チャネル推定誤差