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J-GLOBAL ID：202402244515690327   整理番号：24A0181656

パブリック型ブロックチェーン上の法規制可能なステーブルコインの提案-4コーナーモデルステーブルコイン-

A Legally Regulatable Stablecoin on a Public Blockchain-Four Corners Model for Stablecoin-

著者 (2件)： 嶋村颯人 (近畿大 産業理工) ,  山崎重一郎 (近畿大 産業理工)
資料名： 電子情報通信学会技術研究報告(Web)  (IEICE Technical Report (Web))
巻： 123  号： 245(ISEC2023 54-73)  ページ： 119-126 (WEB ONLY)  発行年： 2023年11月02日 
JST資料番号： U2030A  ISSN： 2432-6380  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本研究の目的はパブリック型ブロックチェーン上の法規制可能なステーブルコインの提案である.2022年6月の資金決済法の改正でデジタルマネー類似型のステーブルコインが法的に電子決済手段として位置づけられた.しかし金融庁の説明資料ではこの法律は基本的にパーミッション型ブロックチェーンでの実現を想定しており,パブリック型ブロックチェーンでの実現には問題があるとしている.本研究では,運営主体への規制監督が可能であり,マネーロンダリング対策,テロ資金供与対策,拡散金融対策などの法規制の遵守を目的としたパブリック型ブロックチェーン上のステーブルコインシステムを提案する.システムの基本構造は,クレジットカードのペイメントセキュリティに見られる4コーナーモデルを採用した.ステーブルコインのコインブランド主体をクレジットカードのブランドに見立て,カード発行者をステーブルコイン発行者,カード加盟店をステーブルコイン加盟店とみなした4者+1の構成にした.またステーブルコインのロック解除に2-of-3多重署名を必要とし,ステーブルコインブランド主体,ステーブルコイン発行者,顧客の3者の内2者の署名をステーブルコインの送金に必要とすることによって,すべての取引をステーブルコインブランド主体による情報把握や不正検知時の取引停止などを可能とする方法を提案する.我々はこの提案するトークン流通のモデルを「4コーナーモデルステーブルコイン」と呼ぶことにした.(著者抄録)

シソーラス用語： *情報セキュリティ ,  *情報技術 ,  データ構造 ,  貨幣 ,  ディジタル方式 ,  クレジットカード ,  ディジタル署名 ,  トークン ,  *ブロックチェーン ,  仮想通貨
準シソーラス用語： *パブリック型ブロックチェーン ,  ステーブルコイン ,  暗号通貨 ,  ディジタルマネー

分類 (2件)： データ保護  (JD01020V) ,  システムプログラミング一般  (JD03010Y)

引用文献 (7件)：

• 野口香織,Web3への法務Q&A: : ブロックチェーン、NFT・NFTマーケット、Play to Earn、DeFi、 メタバース、税務,一般社団法人金融財政事情研究会,東京,2022
• 金融庁,説明資料 安定的かつ効率的な資金決済制度の構築を図るための資金決済に関する法律等の一部を改正する法律案,2022
• 金融庁,事務ガイドライン(第三分冊:金融会社関係 17 電子決済手段等取引業者関係),2023
• 金融庁 金融審議会,資金決済ワーキング・グループ 報告,2022
• 宮居雅宣,決済サービスとキャッシュレス社会の本質,一般社団法人金融財政事情研究会,東京,2020

タイトルに関連する用語 (4件)： パブリック ,  ブロックチェーン ,  法規制 ,  提案