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J-GLOBAL ID:200903008002937723

改変されたコート蛋白質を有する非哺乳動物DNAウイルス

Inventor:
Applicant, Patent owner:
Agent (1): 清水 初志 (外1名)
Gazette classification:公表公報
Application number (International application number):1998513835
Publication number (International publication number):2001508645
Application date: Sep. 11, 1997
Publication date: Jul. 03, 2001
Summary:
【要約】外因性遺伝子をゲノム中に保持していて、改変されたコート蛋白質を有する非哺乳動物DNAウイルス(例えばバキュロウイルス)を細胞内に導入すること、および該遺伝子が発現されるような条件下で細胞を増殖させることを含む、哺乳動物細胞内で外因性遺伝子を発現させるための方法、核酸および細胞について開示する。また、(1)外因性の治療的遺伝子をゲノム中に保持するウイルスであって、改変されたコート蛋白質を有する非哺乳動物DNAウイルスの治療的有効量を細胞に提供すること、および(2)外因性遺伝子が哺乳動物において発現されるような条件下で細胞を増殖させることによって、哺乳動物における遺伝子欠損障害、神経障害または癌を治療する方法も開示する。
Claim (excerpt):
1.下記の段階を含む、哺乳動物細胞内で外因性遺伝子を発現させる方法: a)改変されたコート蛋白質を有するウイルスであって、そのゲノム中に、細胞内で外因性遺伝子の発現を誘導するプロモーターの制御下にある外因性遺伝子を含む非哺乳動物DNAウイルスを細胞へ導入する段階、および b)該外因性遺伝子が発現されるような条件下で該細胞を維持する段階。2.無脊椎動物ウイルスが昆虫ウイルスである、請求項1記載の方法。3.昆虫ウイルスがバキュロウイルスである、請求項2記載の方法。4.バキュロウイルスがオートグラファ核多角体ウイルス(Autographa california multiple nuclear polyhedrosis virus)である、請求項3記載の方法。5.下記の段階を含む、哺乳動物における障害を治療するための方法: a)改変されたコート蛋白質を有するウイルスであって、そのゲノム中に外因性遺伝子を含む非哺乳動物DNAウイルスの治療的有効量を、感染細胞の作製を目的として細胞に導入する段階、および b)該外因性遺伝子が該哺乳動物において発現されるような条件下で該感染細胞を維持する段階。6.改変されたコート蛋白質が哺乳動物ウイルスのコート蛋白質を含む、請求項5記載の方法。7.改変されたコート蛋白質が融合蛋白質である、請求項5記載の方法。8.ウイルスが昆虫ウイルスである、請求項5記載の方法。9.昆虫ウイルスがバキュロウイルスである、請求項8記載の方法。10.下記の段階を含む、哺乳動物における癌を治療するための方法: a)腫瘍壊死因子、p53、チミジンキナーゼ、ジフテリア毒素キメラおよびシトシンデアミナーゼからなる群より選択される蛋白質をコードする癌治療的遺伝子をゲノム中に含むウイルスであって、改変されたコート蛋白質を有する非哺乳動物DNAウイルスを、感染細胞の作製を目的として該哺乳動物の癌性細胞に導入する段階、ならびに b)該癌治療的遺伝子が発現されるような条件下で該哺乳動物における該感染細胞を維持する段階。11.改変されたコート蛋白質が哺乳動物ウイルスのコート蛋白質を含む、請求項10記載の方法。12.改変されたコート蛋白質が融合蛋白質を含む、請求項10記載の方法。13.癌性細胞が、肝細胞、膵細胞、肺細胞、甲状腺細胞、胸腺細胞、前立腺組織細胞、胸腺組織細胞、脳細胞、神経細胞、グリア細胞、皮膚細胞、脾細胞、筋細胞、腎細胞および膀胱細胞からなる群より選択される、請求項10記載の方法。14.非哺乳動物DNAウイルスが昆虫ウイルスである、請求項10記載の方法。15.昆虫ウイルスがバキュロウイルスである、請求項14記載の方法。16.下記の段階を含む、哺乳動物における神経障害を治療するための方法: a)神経成長因子、ヒポキサンチングアニンホスホリボシルトランスフェラーゼ、チロシンヒドロキシラーゼ、ドーパデカルボキシラーゼ、脳由来神経栄養因子および塩基性線維芽細胞増殖因子からなる群より選択される治療的蛋白質をコードする外因性遺伝子をゲノム中に含むウイルスであって、改変されたコート蛋白質を有する非哺乳動物DNAウイルスの治療的有効量を、感染細胞の作製を目的として細胞に導入する段階、ならびに b)該外因性遺伝子が該哺乳動物において発現されるような条件下で該感染細胞を維持する段階。17.ウイルスが昆虫ウイルスである、請求項16記載の方法。18.昆虫ウイルスがバキュロウイルスである、請求項17記載の方法。19.改変されたコート蛋白質が哺乳動物ウイルスのコート蛋白質を含む、請求項16記載の方法。20.改変されたコート蛋白質が融合蛋白質を含む、請求項16記載の方法。21.非哺乳動物DNAウイルスのゲノム、 外因性の哺乳動物遺伝子、 該外因性の哺乳動物遺伝子と機能的に結合した外因性の哺乳動物活動性プロモーター、および 改変されたコート蛋白質をコードする遺伝子を含む核酸。22.改変されたコート蛋白質をコードする遺伝子が哺乳動物ウイルスのコート蛋白質をコードする、請求項21記載の核酸。23.改変されたコート蛋白質をコードする遺伝子が融合蛋白質をコードする、請求項21記載の核酸。24.ウイルスが昆虫ウイルスである、請求項21記載の核酸。25.昆虫ウイルスがバキュロウイルスである、請求項21記載の核酸。26.非哺乳動物DNAウイルスのゲノム、 改変されたコート蛋白質をコードする遺伝子、 それから転写されるRNAが細胞内で望ましくない高レベルで発現される遺伝子の核酸に対して相補的である外因性アンチセンスRNA遺伝子、および 該外因性アンチセンスRNA遺伝子と機能的に結合している外因性哺乳動物活動性プロモーターを含む核酸。27.改変されたコート蛋白質をコードする遺伝子が哺乳動物ウイルスのコート蛋白質をコードする、請求項26記載の核酸。28.改変されたコート蛋白質をコードする遺伝子が融合蛋白質をコードする、請求項26記載の核酸。29.ウイルスが昆虫ウイルスである、請求項26記載の核酸。30.昆虫ウイルスがバキュロウイルスである、請求項29記載の核酸。31.非哺乳動物DNAウイルスのゲノム、 改変されたコート蛋白質をコードする遺伝子、および 外因性の哺乳動物活動性プロモーターと機能的に結合された外因性の哺乳動物遺伝子を含む核酸を有する細胞。32.改変されたコート蛋白質をコードする遺伝子が哺乳動物ウイルスのコート蛋白質をコードする、請求項31記載の細胞。33.改変されたコート蛋白質をコードする遺伝子が融合蛋白質をコードする、請求項31記載の細胞。34.ウイルスが昆虫ウイルスである、請求項31記載の細胞。35.昆虫ウイルスがバキュロウイルスである、請求項34記載の細胞。36.非哺乳動物DNAウイルスのゲノム、 改変されたコート蛋白質をコードする遺伝子、 腫瘍壊死因子遺伝子、チミジンキナーゼ遺伝子、キメラ性ジフテリア毒素遺伝子、およびシトシンデアミナーゼ遺伝子からなる群より選択される外因性の癌治療的遺伝子、ならびに 外因性の癌治療的遺伝子と機能的に結合した外因性の哺乳動物活動性プロモーターを含む核酸。37.改変されたコート蛋白質をコードする遺伝子が哺乳動物ウイルスのコート蛋白質をコードする、請求項36記載の核酸。38.改変されたコート蛋白質をコードする遺伝子が融合蛋白質をコードする、請求項36記載の核酸。39.ウイルスが昆虫ウイルスである、請求項36記載の核酸。40.昆虫ウイルスがバキュロウイルスである、請求項39記載の核酸。41.非哺乳動物DNAウイルスのゲノム、 改変されたコート蛋白質をコードする遺伝子、 RNAデコイ遺伝子およびリボザイム遺伝子からなる群より選択される外因性遺伝子、ならびに 該外因性遺伝子と機能的に結合された外因性の哺乳動物活動性プロモーターを含む核酸。42.改変されたコート蛋白質をコードする遺伝子が哺乳動物ウイルスのコート蛋白質をコードする、請求項41記載の核酸。43.改変されたコート蛋白質をコードする遺伝子が融合蛋白質をコードする、請求項41記載の核酸。44.ウイルスが昆虫ウイルスである、請求項41記載の核酸。45.昆虫ウイルスがバキュロウイルスである、請求項44記載の核酸。46.(A)薬学的に許容される賦形剤、ならびに (B)外因性の哺乳動物遺伝子と、該外因性の哺乳動物遺伝子と機能的に結合された外因性の哺乳動物活動性プロモーターと、改変されたコート蛋白質をコードする遺伝子とをゲノム中に含む、非哺乳動物DNAウイルスを含む薬学的組成物。47.ウイルスが昆虫ウイルスである、請求項46記載の薬学的組成物。48.昆虫ウイルスがバキュロウイルスである、請求項47記載の薬学的組成物。49.改変されたコート蛋白質が哺乳動物ウイルスのコート蛋白質を含む、請求項46記載の薬学的組成物。50.改変されたコート蛋白質をコードする遺伝子が融合蛋白質をコードする、請求項46記載の薬学的組成物。51.外因性の哺乳動物遺伝子およびその外因性哺乳動物遺伝子と機能的に結合した外因性の哺乳動物活動性プロモーターをゲノム中に含むウイルスであって、改変されたコート蛋白質を表面に有する非哺乳動物DNAウイルス。52.ウイルスのゲノムが改変されたコート蛋白質をコードする遺伝子をさらに含む、請求項51記載の非哺乳動物DNAウイルス。
IPC (10):
C12N 15/09 ZNA ,  A61K 35/76 ,  A61K 38/00 ,  A61K 48/00 ,  A61P 25/00 ,  A61P 35/00 ,  A61P 43/00 ,  C07K 14/145 ,  C12N 5/10 ,  C12N 7/00
FI (10):
C12N 15/00 ZNA A ,  A61K 35/76 ,  A61K 48/00 ,  A61P 25/00 ,  A61P 35/00 ,  A61P 43/00 ,  C07K 14/145 ,  C12N 7/00 ,  C12N 5/00 B ,  A61K 37/02

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