Pat
J-GLOBAL ID:200903013550739135
ピノシルビンを生産するための代謝改変細胞
Inventor:
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Applicant, Patent owner:
Agent (3):
岸本 達人
, 山下 昭彦
, 星野 哲郎
Gazette classification:公表公報
Application number (International application number):2009519988
Publication number (International publication number):2009543572
Application date: Jul. 19, 2007
Publication date: Dec. 10, 2009
Summary:
少なくとも1種類の酵素活性を含む操作的な代謝経路を有する微生物において、当該経路がケイヒ酸からピノシルビンを生産することを特徴とするピノシルビン生産微生物の使用。
前記微生物が、ケイヒ酸を生産し、且つ、そこからピノシルビンを生産することを特徴とする請求項1に記載のピノシルビン生産微生物の使用。
前記ピノシルビンが、内在性のマロニル-CoAが基質である酵素により触媒される反応で生産されることを特徴とする請求項2に記載のピノシルビン生産微生物の使用。
前記ピノシルビンが、シンナモイル-CoAから生産されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの請求項に記載のピノシルビン生産微生物の使用。
前記ピノシルビンが、シンナモイル-CoAからスチルベンシンターゼにより生産されることを特徴とする請求項4に記載のピノシルビン生産微生物の使用。
前記スチルベンシンターゼが、前記微生物中において、前記微生物に固有ではない前記酵素をコードする核酸から発現されることを特徴とする請求項5に記載のピノシルビン生産微生物の使用。
前記スチルベンシンターゼが、ラッカセイ属に属する植物、ダイオウ属に属する植物、ヴィートス属に属する植物、或いは、マツ属、トウヒ属、ユリ属、ユーカリノキ属、ツタ属、シッサス属、カロコルタス属、タデ属、グネツム属、パンノキ属、ナンキョクブナ属、ナツメヤシ属、ウシノケグサ属、スゲ属、シュロソウ属、ハカマカズラ属、又はPterolobium属のいずれか1種類に属する植物に由来するリスベラトロールシンターゼ(EC 2.3.1.95)であることを特徴とする請求項6に記載のピノシルビン生産微生物の使用。
前記スチルベンシンターゼが、P.sylvestris、P.strobes、P.densiflora、P.taedaを含むマツ属に属する植物、トウヒ属に属する植物、又はユーカリノキ属のいずれか1種類に属する植物に由来するピノシルビンシンターゼ(EC 2.3.1.146)であることを特徴とする請求項6に記載のピノシルビン生産微生物の使用。
前記ケイヒ酸が、アンモニアが生成される酵素触媒反応でL-フェニルアラニンから前記経路で生産されることを特徴とする請求項1〜8のいずれかの請求項に記載のピノシルビン生産微生物の使用。
前記ケイヒ酸が、L-フェニルアラニンからL-フェニルアラニンアンモニアリアーゼ(PAL)により形成されることを特徴とする請求項9に記載のピノシルビン生産微生物の使用。
前記フェニルアラニンアンモニアリアーゼが、前記微生物中において、前記微生物に固有ではない前記酵素をコードする核酸から発現されることを特徴とする請求項10に記載のピノシルビン生産微生物の使用。
前記ケイヒ酸が、シロイヌナズナ属に属する植物、アブラナ属に属する植物、ミカン属に属する植物、インゲンマメ属に属する植物、マツ属に属する植物、ハコヤナギ属に属する植物、ナス属に属する植物、サクラ属に属する植物、ヴィートス属に属する植物、トウモロコシ属に属する植物、或いは、アガスタケ属、アナナス属、アスパラガス属、ブロムヘディア属、ホウライチク属、フダンソウ属、カバノキ属、キュウリ属、ツバキ属、トウガラシ属、カッシア属、カタランサス属、マメ属、スイカ属、コーヒーノキ属、カボチャ属、ギョウギシバ属、ニンジン属、デンドロビウム属、ナデシコ属、ジギタリス属、ヤマノイモ属、ユーカリ属、ガルス属、イチョウ属、ダイズ属、オオムギ属、ヒマワリ属、サツマイモ属、アキノノゲシ属、リソスペルマム属、ハス属、トマト属、ウマゴヤシ属、リンゴ属、マニホット属、ウマゴヤシ属、メセンブリアンテマム属、タバコ属、オリーブ属、オリザ属、ピスム属、ペルセア属、ペトロセリヌム属、ファレノプシス属、マダケ属、センタイ属、ピケア属、ピルス属、ケルクス属、ラファヌス属、ジオウ属、キイチゴ属、モロコシ属、スフェノスチリス属、ハコベ属、スタイロ属、コムギ属、シャジクソウ属、コムギ属、スノキ属、ササゲ属、又はジニア属のいずれか1種類に属する植物、又は、アスペルギルス属に属する糸状菌に由来するL-フェニルアラニンアンモニアリアーゼ(EC 4.3.1.5)によりL-フェニルアラニンから形成されることを特徴とする請求項11に記載のピノシルビン生産微生物の使用。
前記PALが、基質としてチロシンを受容し、且つ、そこからケイヒ酸を形成する場合、前記PALに対するKm(フェニルアラニン)/Km(チロシン)の比は、1:1未満となるように、前記PALが、基質としてフェニルアラニンを受容し、且つ、そこからケイヒ酸を生産することを特徴とする請求項10〜12のいずれかの請求項に記載のピノシルビン生産微生物の使用。
前記微生物が、シンナメート-4-ヒドロキシラーゼ酵素(C4H)を生産する場合、Kcat(PAL)/Kcat(C4H)の比は、少なくとも2:1であることを特徴とする請求項13に記載のピノシルビン生産微生物の使用。
前記シンナモイル-CoAが、ATP及びCoAが基質で、且つ、ADPが生産物である酵素により触媒される反応で、前記経路により形成されることを特徴とする請求項1〜14のいずれかの請求項に記載のピノシルビン生産微生物の使用。
前記シンナモイル-CoAが、4-クマレート-CoAリガーゼ、又はシンナモイル-CoAリガーゼにより触媒される反応で形成されることを特徴とする請求項1〜15のいずれかの請求項に記載のピノシルビン生産微生物の使用。
前記4-クマレート-CoAリガーゼ、又はシンナメート-CoAリガーゼが、モミ属に属する植物、シロイヌナズナ属に属する植物、アブラナ属に属する植物、ミカン属に属する植物、カラマツ属に属する植物、インゲンマメ属に属する植物、マツ属に属する植物、ハコヤナギ属に属する植物、ナス属に属する植物、ヴィートス属、トウモロコシ属に属する植物、或いは、アガスタケ属、アンフォラ属、カタヤ属、ヒマラヤスギ属、クロッカス属、ウシノケグサ属、ダイズ属、クルミ属、シマモミ属、リソスペルマム属、ロリウム属、ハス属、トマト属、リンゴ属、ウマゴヤシ属、メセンブリアンテマム属、タバコ属、ノトツガ属、オリザ属、テンジクアオイ属、ペトロセリヌム属、センタイ属、トウヒ属、サクラ属、モミ属、トガサワラ属、ローザ属、キイチゴ属、Ryza属、サトウキビ属、マツナ属、テルンギエラ属、コムギ属、又はツガ属のいずれか1種類に属する植物に由来する、又は、アスペルギルス属に属する糸状菌、アカパンカビ属に属する糸状菌、ヤロウイア属に属する真菌、Mycosphaerella属に属する真菌に由来する、又は、マイコバクテリウム属に属する細菌、ナイセリア属に属する細菌、ストレプトマイセス属に属する細菌、ロドバクター属に属する細菌に由来する、又は、アンシロストーマ属に属する線虫、カエノルハブディティス属に属する線虫、ヘモンクス属に属する線虫、Lumbricus属に属する線虫、Meilodogyne属に属する線虫、Strongyloidus属に属する線虫、又はPristionchus属に属する線虫類に由来する4-クマレート-CoAリガーゼ/シンナメート-CoAリガーゼ(EC 6.2.1.12)であることを特徴とする請求項16に記載のピノシルビン生産微生物の使用。
前記代謝経路の各酵素をコードする少なくとも1つの遺伝子配列の少なくとも1つのコピーが、前記微生物に組換えで導入されていることを特徴とする請求項1〜17のいずれかの請求項に記載のピノシルビン生産微生物の使用。
フェニルアラニンアンモニアリアーゼをコードする遺伝子配列の少なくとも1つのコピーが、前記微生物中の前記遺伝子配列に天然では関連しない発現シグナルに作動可能に連結していることを特徴とする請求項1〜18のいずれかの請求項に記載のピノシルビン生産微生物の使用。
4-クマレート-CoAリガーゼ、又はシンナメート-CoAリガーゼをコードする遺伝子配列の少なくとも1つのコピーが、前記微生物中の前記遺伝子配列に天然では関連しない発現シグナルに作動可能に連結していることを特徴とする請求項1〜19のいずれかの請求項に記載のピノシルビン生産微生物の使用。
リスベラトロールシンターゼをコードする遺伝子配列の少なくとも1つのコピーが、前記微生物中の前記遺伝子配列に天然では関連しない発現シグナルに作動可能に連結していることを特徴とする請求項1〜20のいずれかの請求項に記載のピノシルビン生産微生物の使用。
ピノシルビンシンターゼをコードする遺伝子配列の少なくとも1つのコピーが、前記微生物中の前記遺伝子配列に天然では関連しない発現シグナルに作動可能に連結していることを特徴とする請求項1〜21のいずれかの請求項に記載のピノシルビン生産微生物の使用。
前記微生物が、発現シグナルに作動可能に連結されたフェニルアラニンアンモニアリアーゼをコードする異種DNA配列の1つ以上のコピーを含有し、発現シグナルに作動可能に連結された4-クマレート-CoAリガーゼ、又はシンナメート-CoAリガーゼをコードする異種DNA配列の1つ以上のコピーを含有し、発現シグナルに作動可能に連結されたリスベラトロールシンターゼをコードする異種DNA配列の1つ以上のコピーを含有する微生物であることを特徴とする請求項1に記載のピノシルビン生産微生物の使用。
前記微生物が、発現シグナルに作動可能に連結されたフェニルアラニンアンモニアリアーゼをコードする異種DNA配列の1つ以上のコピーを含有し、発現シグナルに作動可能に連結された4-クマレート-CoAリガーゼ、又はシンナメート-CoAリガーゼをコードする異種DNA配列の1つ以上のコピーを含有し、発現シグナルに作動可能に連結されたピノシルビンシンターゼをコードする異種DNA配列の1つ以上のコピーを含有する微生物であることを特徴とする請求項1に記載のピノシルビン生産微生物の使用。
前記微生物が、真菌であることを特徴とする請求項1〜24のいずれかの請求項に記載のピノシルビン生産微生物の使用。
前記微生物が、糸状菌であることを特徴とする請求項25に記載のピノシルビン生産微生物の使用。
前記微生物が、アスペルギルス属に属することを特徴とする請求項26に記載のピノシルビン生産微生物の使用。
前記微生物が、黒色アスペルギルス、又は麹菌の菌株であることを特徴とする請求項27に記載のピノシルビン生産微生物の使用。
前記微生物が、酵母菌であることを特徴とする請求項25に記載のピノシルビン生産微生物の使用。
前記微生物が、サッカロミセス属、クリベロミセス属、カンジダ属、ピチア属、デバロミセス属、ハンゼヌラ属、ヤロウイア属、ザイゴサッカロミセス属、又はシゾサッカロミセス属に属することを特徴とする請求項29に記載のピノシルビン生産微生物の使用。
前記微生物が、Saccharomyces cerevisiae、S.kluyveri、S.bayanus、S.exiguus、S.sevazzi、S.uvarum、Klyuveromyces lactis K.marxianus var.marxianus、K.thermotolerans、Candida utilis C.tropicalis、Pichia stipidis、P.pastoris、P.sorbitophila、Debaromyces hansenii、Hansenula polymorpha、Yarrowia lipolytica、Zygosaccharomyces rouxii、又はSchizosaccharomyces pombeの菌株であることを特徴とする請求項30に記載のピノシルビン生産微生物の使用。
前記微生物が、細菌であることを特徴とする請求項1〜24のいずれかの請求項に記載のピノシルビン生産微生物の使用。
前記微生物が、エシェリキア属、又はラクトコッカス属に属することを特徴とする請求項32に記載のピノシルビン生産微生物の使用。
前記微生物が、大腸菌、又は乳酸連鎖球菌の菌株であることを特徴とする請求項33に記載のピノシルビン生産微生物の使用。
フェニルアラニンアンモニアリアーゼ、4-クマレート-CoAリガーゼ、又はシンナメート-CoAリガーゼ、及びリスベラトロールシンターゼをコードするヌクレオチド配列の異種発現のピノシルビンを生産するための使用。
フェニルアラニンアンモニアリアーゼ、4-クマレート-CoAリガーゼ、又はシンナメート-CoAリガーゼ、及びピノシルビンシンターゼをコードするヌクレオチド配列の異種発現のピノシルビンを生産するための使用。
ピノシルビンの生産条件下で、代謝経路を作り出すピノシルビンを有する微生物細胞を培養する工程を含むピノシルビンを生産する方法であって、
前記経路が、基質としてフェニルアラニンを受容し、且つ、そこからケイヒ酸を生産するフェニルアラニンアンモニアリアーゼ(PAL)を含み、
前記PALが、基質としてチロシンを受容し、且つ、そこからクマル酸を形成する場合、前記PALに対するKm(フェニルアラニン)/Km(チロシン)の比は、1:1未満であり、且つ、
前記微生物が、シンナメート-4-ヒドロキシラーゼ酵素(C4H)を生産する場合、Kcat(PAL)/Kcat(C4H)の比は、少なくとも2:1であることを特徴とするピノシルビンを生産する方法。
生産された単離ピノシルビンをさらに含むことを特徴とする請求項37に記載のピノシルビンを生産する方法。
前記培養工程が、ケイヒ酸又はその誘導体の外部源の実質的な非存在下で行われることを特徴とする請求項37又は請求項38に記載のピノシルビンを生産する方法。
前記微生物細胞が、糸状菌及び細菌からなる群より選択されることを特徴とする請求項37〜39のいずれかの請求項に記載のピノシルビンを生産する方法。
前記微生物細胞が、酵母菌からなる群より選択される真菌であることを特徴とする請求項40に記載のピノシルビンを生産する方法。
前記酵母菌が、Saccharomyes属より選択されることを特徴とする請求項41に記載のピノシルビンを生産する方法。
前記微生物細胞には、C4Hの外因性の生産がないことを特徴とする請求項37〜42のいずれかの請求項に記載のピノシルビンを生産する方法。
前記微生物細胞には、C4Hの内因性の生産がないことを特徴とする請求項43に記載のピノシルビンを生産する方法。
前記微生物細胞が、請求項1〜36のいずれかに従って用いられることを特徴とする請求項37〜44のいずれかの請求項に記載のピノシルビンを生産する方法。
前記培養工程が、単糖類、オリゴ糖類、多糖類からなる発酵性の炭素基質からなる群より選択される炭素基質の存在下で行われることを特徴とする請求項37〜45のいずれかに記載のピノシルビンを生産する方法。
前記発酵性の炭素基質が、グルコース、フルクトース、ガラクトース、キシロース、アラビノース、マンノース、スクロース、ラクトース、エリトロース、スレオース、リボースであることを特徴とする請求項46に記載のピノシルビンを生産する方法。
前記培養工程が、非発酵性の炭素基質からなる群より選択される炭素基質の存在下で行われることを特徴とする請求項37〜47のいずれかの請求項に記載のピノシルビンを生産する方法。
前記非発酵性の炭素基質が、エタノール、アセテート、グリセロール、乳酸塩であることを特徴とする請求項48に記載のピノシルビンを生産する方法。
前記非発酵性の炭素基質が、アミノ酸からなる群より選択されることを特徴とする請求項48に記載のピノシルビンを生産する方法。
前記非発酵性の炭素基質が、フェニルアラニンからなる群より選択されることを特徴とする請求項50に記載のピノシルビンを生産する方法。
食物又は餌の製品に、栄養補助食品として前記生産されたピノシルビンの組み込みをさらに含むことを特徴とする請求項37〜51のいずれかの請求項に記載のピノシルビンの生産方法。
前記ピノシルビンが、乳製品又は飲料の栄養補助食品として使用されることを特徴とする請求項52のピノシルビンを生産する方法。
前記ピノシルビンが、ビールの栄養補助食品として使用されることを特徴とする請求項52のピノシルビンを生産する方法。
基質とする4-シンナモイル-CoAとの転写回転率よりも、基質とするシンナモイル-CoAとより高い転写回転率を有するスチルベンゼンシンターゼの作用によって、シンナモイル-CoAを生産し、且つ、そこからピノシルビンを生産する操作的な代謝経路を有する微生物。
前記スチルベンシンターゼが、前記微生物中において、前記微生物に固有ではない前記酵素をコードする核酸から発現されることを特徴とする請求項55に記載の微生物。
前記スチルベンシンターゼが、木の種に属するピノシルビンシンターゼであることを特徴とする請求項56に記載の微生物。
前記スチルベンシンターゼが、マツ属、ユーカリノキ属、トウヒ属、マクルラ属に固有のピノシルビンシンターゼであることを特徴とする請求項57に記載の微生物。
前記スチルベンシンターゼが、P.sylvestris、P.strobes、P.densiflora、P.taedaを含むマツ属に属する植物に由来するピノシルビンシンターゼ(EC 2.3.1.146)であることを特徴とする請求項58に記載の微生物。
前記ケイヒ酸が、L-フェニルアラニンからL-フェニルアラニンアンモニアリアーゼ(PAL)により形成されることを特徴とする請求項55に記載の微生物。
前記スチルベンシンターゼが、前記微生物中において、前記微生物に固有ではない前記酵素をコードする核酸から発現されることを特徴とする請求項59に記載の微生物。
前記ケイヒ酸が、シロイヌナズナ属に属する植物、アブラナ属に属する植物、ミカン属に属する植物、インゲンマメ属に属する植物、マツ属に属する植物、ハコヤナギ属に属する植物、ナス属に属する植物、サクラ属に属する植物、ヴィートス属に属する植物、トウモロコシ属に属する植物、或いは、アガスタケ属、アナナス属、アスパラガス属、ブロムヘディア属、ホウライチク属、フダンソウ属、カバノキ属、キュウリ属、ツバキ属、トウガラシ属、カッシア属、カタランサス属、マメ属、スイカ属、コーヒーノキ属、カボチャ属、ギョウギシバ属、ニンジン属、デンドロビウム属、ナデシコ属、ジギタリス属、ヤマノイモ属、ユーカリ属、ガルス属、イチョウ属、ダイズ属、オオムギ属、ヒマワリ属、サツマイモ属、アキノノゲシ属、リソスペルマム属、ハス属、トマト属、ウマゴヤシ属、リンゴ属、マニホット属、ウマゴヤシ属、メセンブリアンテマム属、タバコ属、オリーブ属、オリザ属、ピスム属、ペルセア属、ペトロセリヌム属、ファレノプシス属、マダケ属、センタイ属、ピケア属、ピルス属、ケルクス属、ラファヌス属、ジオウ属、キイチゴ属、モロコシ属、スフェノスチリス属、ハコベ属、スタイロ属、コムギ属、シャジクソウ属、コムギ属、スノキ属、ササゲ属、又はジニア属のいずれか1種類に属する植物、又は、アスペルギルス属に属する糸状菌に由来するL-フェニルアラニンアンモニアリアーゼ(EC 4.3.1.5)によりL-フェニルアラニンから形成されることを特徴とする請求項60に記載の微生物。
前記PALが、基質としてチロシンを受容し、且つ、そこからケイヒ酸を形成する場合、前記PALに対するKm(フェニルアラニン)/Km(チロシン)の比は、1:1未満となるように、前記PALが、基質としてフェニルアラニンを1つ受容し、且つ、そこからケイヒ酸を生産することを特徴とする請求項59〜61のいずれかの請求項に記載の微生物。
前記微生物が、シンナメート-4-ヒドロキシラーゼ酵素(C4H)を生産する場合、Kcat(PAL)/Kcat(C4H)の比は、少なくとも2:1であることを特徴とする請求項62に記載の微生物。
スチルベンシンターゼの作用により、シンナモイル-CoAを生産し、且つ、そこからピノシルビンを生産する操作的な代謝経路を有する微生物であって、
前記L-フェニルアラニンアンモニアリアーゼ(PAL)が、基質としてチロシンを受容し、且つ、そこからクマル酸を形成する場合、前記PALに対するKm(フェニルアラニン)/Km(チロシン)の比は、1:1未満となるように、前記ケイヒ酸が、基質としてフェニルアラニンを受容し、且つ、そこからケイヒ酸を生産する前記PALにより、L-フェニルアラニンから形成されることを特徴とするピノシルビンを生産する方法。
前記微生物が、シンナメート-4-ヒドロキシラーゼ酵素(C4H)を生産する場合、Kcat(PAL)/Kcat(C4H)の比は、少なくとも2:1であることを特徴とする請求項64に記載の微生物。
シンナモイル-CoAが、ATP及びCoAが基質で、且つ、ADPが生成物である酵素により触媒される反応で形成されることを特徴とする請求項55〜65のいずれかの請求項に記載の微生物。
シンナモイル-CoAが、4-クマロイル-CoAリガーゼ、又はシンナメート-CoAリガーゼにより触媒される反応で形成されることを特徴とする請求項66に記載の微生物。
前記4-クマロイル-CoAリガーゼ、又はシンナメート-CoAリガーゼが、前記微生物中において、前記微生物に固有ではない前記酵素をコードする核酸から発現されることを特徴とする請求項67に記載の微生物。
前記4-クマレート-CoAリガーゼ、又はシンナメート-CoAリガーゼが、モミ属に属する植物、シロイヌナズナ属に属する植物、アブラナ属に属する植物、ミカン属に属する植物、カラマツ属に属する植物、インゲンマメ属に属する植物、マツ属に属する植物、ハコヤナギ属に属する植物、ナス属に属する植物、ヴィートス属、トウモロコシ属に属する植物、或いは、アガスタケ属、アンフォラ属、カタヤ属、ヒマラヤスギ属、クロッカス属、ウシノケグサ属、ダイズ属、クルミ属、シマモミ属、リソスペルマム属、ロリウム属、ハス属、トマト属、リンゴ属、ウマゴヤシ属、メセンブリアンテマム属、タバコ属、ノトツガ属、オリザ属、テンジクアオイ属、ペトロセリヌム属、センタイ属、トウヒ属、サクラ属、モミ属、トガサワラ属、ローザ属、キイチゴ属、Ryza属、サトウキビ属、マツナ属、テルンギエラ属、コムギ属、又はツガ属のいずれか1種類に属する植物に由来する、又は、アスペルギルス属に属する糸状菌、アカパンカビ属に属する糸状菌、ヤロウイア属に属する真菌、Mycosphaerella属に属する真菌に由来する、又は、マイコバクテリウム属に属する細菌、ナイセリア属に属する細菌、ストレプトマイセス属に属する細菌、ロドバクター属に属する細菌に由来する、又は、アンシロストーマ属に属する線虫、カエノルハブディティス属に属する線虫、ヘモンクス属に属する線虫、Lumbricus属に属する線虫、Meilodogyne属に属する線虫、Strongyloidus属に属する線虫、又はPristionchus属に属する線虫類に由来する4-クマレート-CoAリガーゼ/シンナメート-CoAリガーゼ(EC 6.2.1.12)であることを特徴とする請求項68に記載の微生物。
前記代謝経路の各酵素をコードする少なくとも1つの遺伝子配列の少なくとも1つのコピーが、前記微生物に組換えで導入されていることを特徴とする請求項55〜69のいずれかの請求項に記載の微生物。
フェニルアラニンアンモニアリアーゼをコードする遺伝子配列の少なくとも1つのコピーが、前記微生物中の前記遺伝子配列に天然では関連しない発現シグナルに作動可能に連結していることを特徴とする請求項55〜70のいずれかの請求項に記載の微生物。
4-クマレート-CoAリガーゼ、又はシンナメート-CoAリガーゼをコードする遺伝子配列の少なくとも1つのコピーが、前記微生物中の前記遺伝子配列に天然では関連しない発現シグナルに作動可能に連結していることを特徴とする請求項55〜71のいずれかの請求項に記載の微生物。
前記シンナメート-CoAリガーゼが、基質とするトランス-クマル酸よりも、基質するクマル酸とより大きい活性を有することを特徴とする請求項72に記載の微生物。
ピノシルビンシンターゼをコードする遺伝子配列の少なくとも1つのコピーが、前記微生物中の前記遺伝子配列に天然では関連しない発現シグナルに作動可能に連結していることを特徴とする請求項55〜73のいずれかの請求項に記載の微生物。
前記微生物が、発現シグナルに作動可能に連結されたフェニルアラニンアンモニアリアーゼをコードする異種DNA配列の1つ以上のコピーを含有し、発現シグナルに作動可能に連結された4-クマレート-CoAリガーゼ、又はシンナメート-CoAリガーゼをコードする異種DNA配列の1つ以上のコピーを含有し、発現シグナルに作動可能に連結されたリスベラトロールシンターゼをコードする異種DNA配列の1つ以上のコピーを含有することを特徴とする請求項55、請求項64、又は請求項65に記載の微生物。
前記微生物が、発現シグナルに作動可能に連結されたフェニルアラニンアンモニアリアーゼをコードする異種DNA配列の1つ以上のコピーを含有し、発現シグナルに作動可能に連結された4-クマレート-CoAリガーゼ、又はシンナメート-CoAリガーゼをコードする異種DNA配列の1つ以上のコピーを含有し、発現シグナルに作動可能に連結されたピノシルビンシンターゼをコードする異種DNA配列の1つ以上のコピーを含有することを特徴とする請求項55、請求項64、請求項65に記載の微生物。
前記微生物が、真菌であることを特徴とする請求項55〜76のいずれかの請求項に記載の微生物。
前記微生物が、糸状菌であることを特徴とする請求項77に記載の微生物。
前記微生物が、アスペルギルス属に属する微生物であることを特徴とする請求項78に記載の微生物。
前記微生物が、黒色アスペルギルス、又は麹菌の菌株であることを特徴とする請求項79に記載の微生物。
前記微生物が、酵母菌であることを特徴とする請求項77に記載の微生物。
前記微生物が、サッカロミセス属、クリベロミセス属、カンジダ属、ピチア属、デバロミセス属、ハンゼヌラ属、ヤロウイア属、ザイゴサッカロミセス属、又はシゾサッカロミセス属に属することを特徴とする請求項81に記載の微生物。
前記微生物が、Saccharomyces cerevisiae、S.kluyveri、S.bayanus、S.exiguus、S.sevazzi、S.uvarum、Klyuveromyces lactis K.marxianus var.marxianus、K.thermotolerans、Candida utilis C.tropicalis、Pichia stipidis、P.pastoris、P.sorbitophila、Debaromyces hansenii、Hansenula polymorpha、Yarrowia lipolytica、Zygosaccharomyces rouxii、又はSchizosaccharomyces pombeの菌株であることを特徴とする請求項82に記載の微生物。
前記微生物が、細菌であることを特徴とする請求項55に記載の微生物。
前記微生物が、エシェリキア属、又はラクトコッカス属に属することを特徴とする請求項84に記載の微生物。
前記微生物が、大腸菌、又は乳酸連鎖球菌の菌株であることを特徴とする請求項85に記載の微生物。
ピノシルビンの生産条件下で、請求項55〜86のいずれかの請求項に記載の微生物を培養する工程を含むピノシルビンを生産する方法。
微生物で生産されたピノシルビンを含む食物の製品。
微生物細胞、及び少なくとも乾燥重量基準で1.5mg/gのピノシルビンを含む微生物組成物。
Claim (excerpt):
少なくとも1種類の酵素活性を含む操作的な代謝経路を有する微生物において、当該経路がケイヒ酸からピノシルビンを生産することを特徴とするピノシルビン生産微生物の使用。
IPC (6):
C12P 7/22
, C12N 1/15
, C12N 1/19
, C12N 1/21
, A23L 1/30
, C12N 15/09
FI (6):
C12P7/22
, C12N1/15
, C12N1/19
, C12N1/21
, A23L1/30 Z
, C12N15/00 A
F-Term (42):
4B018MD08
, 4B018MD80
, 4B018MD81
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, 4B065CA27
, 4B065CA29
, 4B065CA41
Patent cited by the Patent:
Cited by examiner (2)
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炎症疾患予防・治療剤
Gazette classification:公開公報
Application number:特願2003-288174
Applicant:株式会社琉球バイオリソース開発, 農業生産法人有限会社仲善薬草農場
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ピノシルビンシンターゼ遺伝子
Gazette classification:公開公報
Application number:特願平4-273860
Applicant:バイエル・アクチエンゲゼルシヤフト
Article cited by the Patent:
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