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J-GLOBAL ID:200903042272424373

負の複屈折性リジッドロッド重合体フィルム

Inventor:
Applicant, Patent owner:
Agent (1): 木村 正巳 (外1名)
Gazette classification:公表公報
Application number (International application number):1996513475
Publication number (International publication number):1998508048
Application date: Oct. 12, 1995
Publication date: Aug. 04, 1998
Summary:
【要約】リジッドロッドバックボーンを有する可溶性重合体であって、フィルムの鋳造に使用される際、自己配向プロセスを受け、これにより、重合体のバックボーンがフィルムの表面に対して多少平行に整列するようになる。この面内配向の結果、負の複屈折を発揮するフィルムとなる。面内配向の度合及びこれにより負の複屈折の度合は、ポリエステル、ポリアミド、ポリ(アミド-イミド)及びポリ(エステル-イミド)を含む種類の重合体のバックボーンのリニアリティー及び剛性を重合体のバックボーン鎖中の置換基の選択を介して変化させることによって制御される。重合体のバックボーンのリニアリティー及び剛性を増大させることによって、面内配向の度合及びこれに関連する負の複屈折の度合が増大し、逆に、重合体のバックボーンのリニアリティー及び剛性を低減させることによって負の複屈折を低減できる。
Claim (excerpt):
1 ポリアミド、ポリエステル、ポリ(アミド-イミド)及びポリ(エステル-イミド)でなる群から選ばれるリジッドロッド重合体から調製された液晶表示装置で使用される負の複屈折性フィルムであって、該フィルムが0.001〜0.2の負の複屈折率を有し、フィルムの複屈折率がバックボーン鎖の剛性及びリニアリティーの制御により重合体の面内配向の度合を制御することによって決定され、重合体のバックボーンの剛性及びリニアリティーが大きければ大きいほど、重合体フィルムの負の複屈折率の値が大きいものとなるものであることを特徴とする、負の複屈折性フィルム。2 重合体が、一般式(I)[式中、Fは、共有結合、C2アルケニル基、ハロゲン化C2アルケニル基、CH2基、C(CX3)2基(ここで、Xは、ハロゲン(すなわち、フッ素、塩素、ヨウ素及び臭素)又は水素である)、CO基、O原子、S原子、SO2基、Si(R)2基(ここで、Rは、C1-3アルキル基、C1-3ハロゲン化アルキル基である)、又はN(R)基(ここで、Rは前記と同意義である)でなる群から選ばれる基であり、さらに、Fはカルボニル官能基又はY基に対してメタ位又はパラ位にあり;Bは、ハロゲン、C1-3アルキル基、C1-3ハロゲン化アルキル基、フェニル基、又は置換フェニル基(ここで、フェニル環上の置換基としては、ハロゲン、C1-3アルキル基、C1-3ハロゲン化アルキル基及びこれらの組合せがある)でなる群から選ばれるものであり;nは0〜4の整数であり;zは0〜3の整数であり;Aは、水素、ハロゲン、C1-3アルキル基、C1-3ハロゲン化アルキル基、ニトロ基、シアノ基、C1-3のチオアルキル基、OR(ここで、Rは前記と同意義である)のアルコキシ基、アリール基又は置換アリール基(たとえば、ハロゲン化アリール基)、C1-9アルキルエステル基、C1-12アリールエステル基又はその置換誘導体、C1-12アリールアミド及びその置換誘導体でなる群から選ばれるものであり;pは0〜3の整数であり(ここで、pが1より大である場合、ベンジル又は置換ベンジル基の間の結合基はFである);qは1〜3の整数であり(ここで、qが1より大である場合、ベンジル又は置換ベンジル基の間の結合基はFである);rは0〜3の整数であり(ここでpが1より大である場合、ベンジル又は置換ベンジル基の間の結合基はFである);及びYはO及びNHでなる群から選ばれるものである]で表される繰返し単位を有するポリアミド及びポリエステルでなる群から選ばれるものである、請求項1記載の重合体。3 r及びqが1であり、ビフェニル環系の少なくとも1つが2及び2′位で置換されており、これにより、繰返し単位が、一般式(II)(式中、Fがカルボニル基又はY基に対してパラ配向の共有結合であり、mが0〜3の整数であり;さらに、x及びyが0〜1の整数であり、ただし、x及びyが共に0であることはない)に示されるように表される、請求項2記載の重合体。4 mが0〜2の整数である、請求項3記載の重合体。5 ビフェニル環系の両方が2及び2′位で置換されており、これにより、繰返し単位が、一般式(III)に示されるように表される、請求項4記載の重合体。6 ビフェニル環系が、それぞれ、ただ1対の置換基を有し、これにより、ポリアミド及びポリエステルの繰返し単位が、一般式(IV)に示されるように表される、請求項5記載の重合体。7 重合体がポリ(アミド-イミド)及びポリ(エステル-イミド)でなる群から選ばれるものであり;前記ポリ(アミド-イミド)のポリアミド成分が2価の酸とジアミンとの反応生成物であり、前記ポリ(エステル-イミド)のポリエステル成分が2価の酸とジオールとの反応生成物であり、これらポリアミド及びポリエステル成分が、一般式(I)[式中、Fは、共有結合、C2アルケニル基、ハロゲン化C2アルケニル基、CH2基、C(CX3)2基(ここで、Xは、ハロゲン(すなわち、フッ素、塩素、ヨウ素及び臭素)又は水素である)、CO基、O原子、S原子、SO2基、Si(R)2基(ここで、Rは、C1-3アルキル基、C1-3ハロゲン化アルキル基である)、又はN(R)基(ここで、Rは前記と同意義である)でなる群から選ばれる基であり、さらに、Fはカルボニル官能基又はY基に対してメタ位又はパラ位にあり;Bは、ハロゲン、C1-3アルキル基、C1-3ハロゲン化アルキル基、フェニル基、又は置換フェニル基(ここで、フェニル環上の置換基としては、ハロゲン、C1-3アルキル基、C1-3ハロゲン化アルキル基及びこれらの組合せがある)でなる群から選ばれるものであり;nは0〜4の整数であり;zは0〜3の整数であり;Aは、水素、ハロゲン、C1-3アルキル基、C1-3ハロゲン化アルキル基、ニトロ基、シアノ基、C1-3のチオアルキル基、OR(ここで、Rは前記と同意義である)のアルコキシ基、アリール基又は置換アリール基(たとえば、ハロゲン化アリール基)、C1-9アルキルエステル基、C1-12アリールエステル基又はその置換誘導体、C1-12アリールアミド及びその置換誘導体でなる群から選ばれるものであり;pは0〜3の整数であり(ここで、pが1より大である場合、ベンジル又は置換ベンジル基の間の結合基はFである);qは1〜3の整数であり(ここで、qが1より大である場合、ベンジル又は置換ベンジル基の間の結合基はFである);rは0〜3の整数であり(ここでpが1より大である場合、ベンジル又は置換ベンジル基の間の結合基はFである);及びYはO及びNHでなる群から選ばれるものである]で表される繰返し単位を有するものであり;ポリイミド成分が、(1)ジアンヒドリッドとジアミンの反応生成物(これにより、一般式(V)[式中、さらに、Gは、共有結合又は結合、CH2基、C(CX3)2基(ここで、Xはハロゲン(すなわち、フッ素、塩素、ヨウ素及び臭素)又は水素である)、CO基、O原子、S原子、SO2基、Si(R)2基(ここで、RはC1-3アルキル基、C1-3ハロゲン化アルキル基である)、又はN(R)基(ここで、Rは前記と同意義である)でなる群から選ばれるものであり;さらに、Gはカルボニル官能基に対してγ又はδ位にある]に示されるポリイミド繰返し単位を生成する)及び(2)ジアンヒドリッドとジアミンの反応生成物(これにより、一般式(VI)[式中、R1は、H、フェニル基、アルキル化フェニル基(ここで、アルキル基はC1-20ハロゲン化フェニル基、C1-20アルキル基及びC1-20ハロゲン化アルキル基から選ばれる)でなる群から独立して選択される置換基である]に示されるポリイミド繰返し単位を生成する)でなる群から選ばれるものである、請求項1記載の重合体。8 r及びqがポリアミド及びポリエステル成分については1であり、ビフェニル環系の少なくとも1が2及び2′位で置換されており、これにより、繰返し単位が、一般式(II)(式中、がカルボニル又はY基に対してパラ配向の共有結合であり及びmが0〜3の整数であり;さらに、x及びyが0〜1の整数であり、ただし、x及びyの両方が0となることはない)に示されるように表され;及びポリイミド成分について、ビフェニル環系の少なくとも1が2及び2′位で置換されており、これにより、ポリイミド繰返し単位の繰返し単位が、一般式(VII)(ここで、x及びyは前記と同意義である)に示されるように表される、請求項7記載の重合体。9 mが0〜2の整数である、請求項8記載の重合体。10 ポリアミド及びポリエステル成分に関するビフェニル環系の両方が2及び2′位で置換されており、これにより、繰返し単位が、一般式(III)に示されるように表され;及びポリイミド成分の繰返し単位が2及び2′位で置換されており、これにより、一般式(VIII)で表される、請求項9記載の重合体。11 ポリエステル及びポリアミド成分のビフェニル環系が、それぞれ、ただ1対の置換基を有し、これにより、繰返し単位が、一般式(IV)に示されるように表され;ポリイミド成分の繰返し単位が2及び2′位で置換されており、これにより、一般式(IX)に示されるように表される、請求項10記載の重合体。
IPC (9):
C08G 69/12 ,  C08G 63/193 ,  C08G 73/10 ,  C08G 73/14 ,  C08G 73/16 ,  C08J 5/18 CEZ ,  G02B 1/08 ,  G02B 5/30 ,  G02F 1/1335
FI (9):
C08G 69/12 ,  C08G 63/193 ,  C08G 73/10 ,  C08G 73/14 ,  C08G 73/16 ,  C08J 5/18 CEZ ,  G02B 1/08 ,  G02B 5/30 ,  G02F 1/1335

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