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J-GLOBAL ID:200903042545846756

光学的に変化し得る性質を持つ、セルロースの固化液晶

Inventor:
Applicant, Patent owner:
Agent (1): 江崎 光好 (外3名)
Gazette classification:公表公報
Application number (International application number):1995520873
Publication number (International publication number):1997508658
Application date: Feb. 09, 1995
Publication date: Sep. 02, 1997
Summary:
【要約】新規の光学特性を有する固体フィルムはセルロース結晶子のコロイド懸濁物から製造され;該コロイド懸濁物は注意深く制御された条件のもとでの結晶セルロースの酸加水分解によって製造され;この固体物質は螺旋配向した構成結晶子を有している;コロイド懸濁物の製造および処理の条件を適切に選択することによって固体フィルムは螺旋偏光する可視光線を反射する様に製造され、反射される光の波長を赤色から紫色までの可視領域全面の色を与える様に制御できそして場合によっては赤外および紫外線の波長をも制御できる。反射される真珠光沢は光学的干渉効果から生じ、視角で変化する。これは、印刷またはフォトコピー技術がこの効果を再現し得るので、光学的鑑定装置に理想的に適する物質にしている。更に、このものは、追加的な光学特性を有しているので他の光学干渉手段と容易に区別することができる。
Claim (excerpt):
1)約0.1μm 〜1μm のキラルなネマチック-ピッチを示す螺旋状配向状態でセルロース結晶子を含み、かつ紫外から近赤外の範囲にわたる左円偏光を反射する、固化した液晶セルロース-フィルム。2)キラルなネマチック-ピッチが約0.25μm 〜0.6μm であり、着色した真珠光沢の外観を呈し、かつ左右像を変えることなく円偏光を反射するフィルムが、紫色から赤色の可視範囲の光を反射する、請求項1に記載のフィルム。3)螺旋配向がフィルムの表面に対して垂直のキラルなネマチック軸を持つ請求項1または2に記載のフィルム。4)セルロース結晶子の長手軸がフィルムの表面に対して平行である請求項3に記載のフィルム。5)以下の特徴: a)構造的干渉による光の反射; b)反射光の左円偏光および左右像を変えることのない左円偏光の反射;およ び c)透過する直線偏光に回転をもたらす光学活性 を示す請求項1、2、3または4に記載のフィルム。6)セルロース結晶子が約3nm〜20nmの幅、約25nm〜500nmの長さを有する粒度を有しそしてその表面に荷電基を有している請求項1、2、3、4または5に記載のフィルム。7)粒度が約5nmの幅で100nmの長さである請求項6に記載のフィルム。8)荷電基がスルファート基またはホスファート基である請求項6に記載のフィルム。9)荷電基がスルファート基である請求項6に記載のフィルム。10)スルファート基がセルロース結晶子の表面で、硫黄含有量が固形分含有量の約0.4% 〜1重量% でありそして1〜20重量% の結晶子の水中濃度で安定なコロイド分散物を生成する程度においてエステル化されている請求項9に記載のフィルム。11)荷電基がセルロース結晶子から全部または一部除かれている請求項6に記載のフィルム。12)セルロース結晶子がコロイドの粒度である請求項1、2、3、4または5に記載のフィルム。13)約0.25μm 〜0.6μm のキラルなネマチック-ピッチを示す螺旋配列の、固化した液晶セルロース-フィルムであり、該フィルムが着色した真珠光沢外観を有しそして左円偏光を反射して紫色から赤色に到る可視領域の反射光を与え; 上記螺旋配列がフィルムの表面に対して殆ど垂直にキラルなネマチック軸を持ちそしてセルロース結晶子の長手軸が該表面に対し殆ど平行であり; 上記フィルムが以下の特徴を示すものであるもの: a)構造的干渉による光の反射; b)反射光の左円偏光および左右像を変えることのない左円偏光の反射; c)透過する直線偏光に回転をもたらす光学活性。14)上記液晶相の形成を妨害しない添加物の少なくとも1種類を含有し、該添加物が可塑剤、補強材およびポリマー樹脂から選択されている請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12または13に記載のフィルム。15)少なくとも1種類の添加物が可塑剤としてのグリセロールである請求項14に記載のフィルム。16)少なくとも1種類の添加物がガラス、炭素、ポリマー繊維、木材繊維、織物、不織布から選択される補強材である請求項14に記載のフィルム。17)少なくとも1種類の添加物がポリマー樹脂である請求項14に記載のフィルム。18)ポリマー樹脂がセルロース結晶子を取り巻くポリマーマトリックスを形成するメラミン樹脂である請求項17に記載のフィルム。19)ポリマーマトリックスが結晶子と架橋している請求項18に記載のフィルム。20)データが少なくとも1種類の上記添加物に組入れられている請求項14に記載のフィルム。21)濡らした時に膨潤する、変更可能なピッチを持ち且つ変更可能な色を反射する請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20に記載のフィルム。22)請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20または21に記載のフィルムが支持体上に支持されている物品。23)請求項1に記載のフィルムが支持体に埋め込まれている物品。24)支持体が紙である請求項22に記載の物品。25)支持体がその内部に組込まれたデータを有する請求項22に記載の物品。26)微粒子の天然セルロース物質を酸で加水分解し、約1〜20重量% の範囲の濃度でセルロース結晶子の安定なコロイド分散物を回収し、分散物中にキラルなネマチック液晶相を形成する様に該結晶子を放置し、平坦な支持体の上でウエット塗膜として上記の分散物を注型しそしてそのウエット塗膜を乾燥して、上記支持体の上に固化した液晶セルロースフィルムを形成することを特徴とする、固体液晶セルロース-フィルムの製造方法。27)微粒子の天然セルロース物質が20〜200メッシュの篩を通る粒度を有している請求項26に記載の方法。28)分散物が液晶相の形成を妨害しない少なくとも1種類の添加物を追加的に含有し、該添加物が可塑剤、補強材およびポリマー樹脂から選択される請求項26または27に記載の方法。29)乾燥を、支持体の平坦な支持面に対して垂直の、2Tより大きい強磁場に曝しながらまたは曝した後で実施する請求項26、27または28に記載の方法。30)フィルムの色を変えるために分散物のイオン濃度を調整する段階を含む請求項26、27、28または29に記載の方法。31)フィルムの色を変えるために硫黄含有量を調整する段階を含む請求項26、27、28、29または30に記載の方法。32)予め決められた色でフィルムを製造する分別物を得るために分別を行う段階を含む請求項26、27、28、29、30または31に記載の方法。33)水性ビヒクル中でキラルなネマチック液晶相を形成するコロイド状の結晶セルロース結晶子を1〜20重量% 含有する液状分散物。34)セルロース結晶子が、硫黄含有量が固形分含有量の0.4〜1重量% の範囲であるように、その表面にエステル化されたスルファート基を有する請求項33に記載の分散物。35)結晶子が3nm〜20nmの幅および約25nm〜500nmの長さの範囲にある請求項33または34に記載の分散物。36)約0.1μm 〜1μm のピッチを示す螺旋配列でコロイドの寸法の長く伸ばした粒子を含有しており、かつ左円-または右円偏光を紫外から近赤外の範囲にわたって反射する、固化した液晶フィルム。37)粒子が棒状である請求項36に記載のフィルム。38)フィルムが紫外から近赤外の範囲にわたる左円偏光を反射する請求項37に記載のフィルム。39)フィルムが紫外から近赤外の範囲にわたる右円偏光を反射する請求項37に記載のフィルム。40)液状ビヒクル中に請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20または21に記載の固化した液晶フィルムの微粒子を含有する印刷用-または塗装用組成物。41)請求項40に記載のインキ。42)請求項40に記載の塗料。
IPC (8):
C08L 1/00 LAF ,  B29C 41/12 ,  C08J 5/18 CEP ,  C08K 5/053 ,  C09D 5/29 PRA ,  C09K 19/38 ,  G02F 1/13 500 ,  G02F 1/13 505
FI (8):
C08L 1/00 LAF ,  B29C 41/12 ,  C08J 5/18 CEP ,  C08K 5/053 ,  C09D 5/29 PRA ,  C09K 19/38 ,  G02F 1/13 500 ,  G02F 1/13 505
Patent cited by the Patent:
Cited by applicant (2)

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