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J-GLOBAL ID:200903065686772535

線形の、または任意に枝分かれしていることもあるポリ硫化アリーレンの分子量の安定化方法

Inventor:
Applicant, Patent owner:
Agent (1): 小田島 平吉
Gazette classification:公開公報
Application number (International application number):1992086667
Publication number (International publication number):1993098009
Application date: Mar. 11, 1992
Publication date: Apr. 20, 1993
Summary:
【要約】【目的】 規定された分子量を有するポリ硫化アリーレンを製造し、反応混合物中のこの分子量を長期間、分子量の減少がないような様式で安定化することである。【構成】 所望の分子量に達したのちに、過剰に存在するアルカリ金属硫化物および/またはアルカリ金属水素硫化物を少なくとも部分的に酸と反応させてその酸のアルカリ金属塩と硫化水素とを形成させることを特徴とする、芳香族ジハロゲン化合物および任意に芳香族トリハロゲンまたはテトラハロゲン化合物、ならびに任意に重合体鎖停止性単量体とアルカリ金属硫化物および/またはアルカリ金属水素硫化物との、非プロトン性極性溶媒中、高温における反応により製造した高分子量の、任意に枝分かれしていることもあるポリ硫化アリーレンの分子量の安定化方法。
Claim (excerpt):
反応混合物中でポリ硫化アリーレンの所望の分子量が達成されたのちに、酸または酸無水物を未反応のアルカリ金属硫化物および/またはアルカリ金属水素硫化物の残留量し対して 5 ないし 95 当量%の量添加し、その後、反応混合物を連続的に、または非連続的に処理することを特徴とする、a) 式(I)および/または(II)【化1】式中、X はハロゲンたとえば塩素または臭素を表し、R は同一であっても異なっていてもよく水素、C1-C20-アルキル、C4-C20-シクロアルキル、C6-C24-アリール、C7-C24-アルキルアリールおよび C7-C24-アリールアルキルを表し;相互にオルト位にある 2 個の 置換基 R が結合して芳香環または 3 個以内のヘテロ原子、たとえば N、Oもしくは S を有する異節環を形成してもよく、Q は化学結合または二価の基、たとえば -Ar-、-O-、-S-、-SO-、-SO2-、-(CR2)m-、-CO-、-CO-Ar-CO-、-CO-NH- もしくは -CO-NH-Ar-NH-CO-(ここで、R は上に定義したものと同様であり、Ar は二価の C6-C24-芳香族基であり、m は1ないし 24 の値を有する整数を表す)であるに相当する1種または 2 種以上の(異節)芳香族ジハロゲン化合物、およびb) 式(I)および/または(II)に相当する芳香族ジハロゲン化合物の合計量を基準にして 0 ないし 5 モル%の式(III)【化2】ArXn (III)式中、Ar は芳香族基または環 C 原子の 3 個以内がヘテロ原子、たとえば N、O または S により置換されていてもよい 6 ないし24 個の環原子を含有する異節環状基であり、X はハロゲン、たとえば臭素または塩素を表し、n は 3 または 4 の数であるに相当する芳香族トリハロゲン化合物またはテトラハロゲン化合物、および式(I)および/または(II)に相当する芳香族ジハロゲン化合物の合計量を基準にして 0 ないし 3 モル%の式(IV)【化3】R-Ar-X (IV)式中、X はハロゲン、たとえば臭素または塩素を表し、Ar は式(III)に関して定義したものと同様であり、R は式(I)に関して定義したものと同様であるに相当する芳香族モノハロゲン化合物、ならびにc) (a + b):c のモル比が 0.75:1 ないし 1.15:1、好ましくは0.90:1 ないし 1.1:1 である 50 ないし 100 モル%のアルカリ金属硫化物、たとえば硫化ナトリウムまたは硫化カリウムおよび 0 ないし 50 モル%のアルカリ金属水素硫化物、たとえば硫化水素ナトリウムまたは硫化水素カリウム、の、d) 任意に共溶媒を用いる、c)の有機溶媒 d)に対するモル比が 1:3.4ないし 1: 1.0 である非プロトン性の極性有機溶媒であるが、N-メチルピロリドンを除くものの中における、アルカリ金属硫化物および/またはアルカリ金属水素硫化物の水溶液を芳香族ジハロゲン化合物の有機溶媒溶液と 212°C 以上の温度で混合することにより反応を実施し、反応溶液の水分含有量が 0.02 重量%を超えず、未反応の式(I)、(II)および(III)に相当する芳香族ハロゲン化合物を連続的に、または反応の終了時に反応混合物から除去し、上記の含水アルカリ金属硫化物および/またはアルカリ金属水素硫化物の熔融物を任意に 0ないし 3 モル%(式(I)および/または(II)に相当する芳香族ジハロゲン化合物の合計量を基準にして)の式(V)【化4】HO-Ar-R2 (V)式中、Ar は式(III)に関して定義したものと同様であり、R2 は H もしくは C1-C6-アルキル基であるか、または C6H5 アリーいに相当する連鎖停止性モノヒドロキシ芳香族化合物とともに、加熱パイプを通して、好ましくは加熱ノズルを通して反応混合物に導入することを特徴とする反応により製造した線形の、または任意に枝分かれしたポリ硫化アリーレン、好ましくはポリ硫化フェニレンの分子量安定化方法。

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