Pat
J-GLOBAL ID:200903070619938848
新生児処方用のコランダム化脂肪組成物
Inventor:
,
Applicant, Patent owner:
Agent (1):
青山 葆 (外1名)
Gazette classification:公表公報
Application number (International application number):1995529776
Publication number (International publication number):1998500444
Application date: May. 11, 1995
Publication date: Jan. 13, 1998
Summary:
【要約】本明細書に開示する発明は、構造パルミチン酸油類とオレイン酸油類とがコランダム化されている、栄養学的に完全な新生児処方に主に使用する脂肪組成物よりなることを特徴とする。加えて、本発明は、プレタームまたは低誕生体重新生児用の栄養摂取生成物に特に使用する、中鎖トリグリセライドを添加したかかるコランダム化脂肪組成物を包含する。パルミチン酸油およびオレイン酸油のコランダム化により、天然油類自体の化学組成よりも、個々をランダム化した場合の天然油類のものよりも、または、コランダム化したパルミチン酸およびラウリン酸よりも、実質的に異なる化学組成を有するトリグリセライドの混合物が得られる。該コランダム化により、非常に高吸収性の脂肪組成物を提供し得る経済的な手段が提供され、特に、パルミチン酸の排泄の顕著な低下、すなわち非-吸収が生じる。
Claim (excerpt):
1.(a)ヤシ油、ババスー油およびパーム核油から選択される1または2以上の、脂肪組成物重量で計算して16-32%のラウリン酸油類; (b)パーム油およびパームオレイン油から選択される1または2以上の、脂肪組成物重量で計算して20-49%のパルミチン酸油類; (c)オリーブ油、サフラワーオレイン酸油、ヒマワリオレイン酸油およびカノーラ(canola)油から選択される1または2以上の、脂肪組成物重量で計算して13-37%のオレイン酸油類;および (d)コーン油、綿実油、サフラワー油、ダイズ油およびヒマワリ油から選択される1または2以上の、脂肪組成物重量で計算して0-32%のリノール酸類を含んでなることを特徴とし、 ここに、該パルミチン酸油または油類および該オレイン酸油または油類、および所望により、該リノール酸油または油類はコランダム化(corandomization)されていて、 該油類の量は、当該脂肪組成物が、トリグリセライドとして存在する合計脂肪酸100重量部当たり、 (i)9-22部のラウリン酸; (ii)13-22部のパルミチン酸; (iii)28-43部のオレイン酸;および (iv)10-23部のリノール酸を含む量である、ヒト新生児の栄養摂取に有用な脂肪組成物。 2.トリグリセライドとして存在する合計脂肪酸100重量部当たり、1.2-3.7部のα-リノレン酸を含む請求項1記載の脂肪組成物。 3.(a)ヤシ油、ババスー油およびパーム核油から選択される、脂肪組成物重量で計算して16-27%のラウリン酸油; (b)パーム油およびパームオレイン油から選択される、脂肪組成物重量で計算して30-46%のパルミチン酸油; (c)オリーブ油、サフラワーオレイン酸油、ヒマワリオレイン酸油およびカノーラ油から選択される1または2以上の、脂肪組成物重量で計算して13-34%のオレイン酸油類;および (d)コーン油、綿実油、サフラワー油、ダイズ油およびヒマワリ油から選択される、脂肪組成物重量で計算して7-26%のリノール酸油を含んでなることを特徴とし、 ここに、該パルミチン酸油および該オレイン酸油または油類はコランダム化されていて、 該油類の量は、当該脂肪組成物が、トリグリセライドとして存在する合計脂肪酸100重量部当たり、 (i)9-15部のラウリン酸; (ii)16-22部のパルミチン酸; (iii)28-43部のオレイン酸;および (iv)10-23部のリノール酸を含む量である、請求項1または2いずれか1項記載の脂肪組成物。 4.トリグリセライドとして存在する合計脂肪酸100重量当たり、2.4-3.7部のα-リノレン酸を含有する請求項1〜3いずれか1項記載の脂肪組成物。 5.パルミチン酸油または油類およびオレイン酸油または油類のみがコランダム化されている請求項1または4いずれか1項記載の脂肪組成物。 6.1のパルミチン酸油および1のオレイン酸のみがコランダム化されている請求項5記載の脂肪組成物。 7.パルミチン酸油がパームオレイン油で、オレイン酸油がカノーラ油である請求項6記載の脂肪組成物。 8.1のパルミチン酸油を用い、それがパームオレイン油である請求項1〜6いずれか1項記載の脂肪組成物。 9.1のオレイン酸油を用い、それがカノーラ油である請求項1〜6いずれか1項記載の脂肪組成物。 10.各種の油のうちの1のみを用いる請求項1〜9いずれか1項記載の脂肪組成物。 11.1のみのリノール酸油を用い、それがコーン油またはダイズ油である請求項1〜10いずれか1項記載の脂肪組成物。 12.リノール酸:α-リノレン酸比が15:1〜4:1である請求項1〜11いずれか1項記載の脂肪組成物。 13.リノール酸:α-リノレン酸比が11:1〜4:1である請求項12記載の脂肪組成物。 14.(a)20-25%のヤシ油; (b)39-46%のパーム油またはパームオレイン油; (c)14-29%のカノーラ油;および (d)11-20%のコーン油またはダイズ油を含んでなることを特徴とし、 ここに、該パームオレイン油および該カノーラ油はコランダム化されていて、 ここに、当該脂肪組成物が、トリグリセライドとして存在する合計脂肪酸100重量部当たり、 (i)9-14部のラウリン酸; (ii)18-22部のパルミチン酸; (iii)33-39部のオレイン酸; (iv)15-19部のリノール酸;および (v)2.4-3.7部のα-リノレン酸を含む請求項1記載の脂肪組成物。 15.蛋白質源、炭水化物源、ビタミン類、ミネラル類、および請求項1〜14いずれか1項記載の脂肪組成物を含んでなることを特徴とするヒト新生児栄養摂取に適用する栄養学的に完全な食物生成物。 16.(a)ヤシ油、ババスー油およびパーム核油から選択される1または2以上の、脂肪組成物重量で計算して8-27%のラウリン酸油類; (b)パーム油またはパームオレイン油から選択される1または2以上の、脂肪組成物重量で計算して10-49%のパルミチン酸油類; (c)オリーブ油、サフラワーオレイン酸油、ヒマワリオレイン酸油およびカノーラ油から選択される1または2以上の、脂肪組成物重量で計算して8-45%のオレイン酸油類; (d)コーン油、綿実油、サフラワー油、ダイズ油およびヒマワリ油から選択される1または2以上の、脂肪組成物重量で計算して0-22%のリノール酸油類;および (e)脂肪組成物重量で計算して10-50%の中鎖トリグリセライドを含んでなることを特徴とし、 ここに、該パルミチン酸油または油類および該オレイン酸油または油類、および所望により、該リノール酸油または油類はコランダム化されていて、 該油類の量は、コランダム化されていて、 該油類の量は、当該脂肪組成物が、トリグリセライドとして存在する合計脂肪酸100重量部当たり、 (i)8-34部のカプリル酸; (ii)4-16部のカプリン酸; (iii)5-15部のパルミチン酸; (iv)16-39部のオレイン酸;および (v)9-20部のリノール酸を含有する量である、プレターム(preterm)新生児または低誕生体重新生児の栄養摂取に有用な脂肪組成物。 17.トリグリセライドとして存在する合計脂肪酸100重量部当たり、1.4-3.7部のα-リノレン酸を含有する請求項16記載の脂肪組成物。 18.(a)ヤシ油、ババスー油およびパーム核油から選択される、脂肪組成物重量で計算して9-27%のラウリン酸油; (b)パーム油またはパームオレイン油から選択される、脂肪組成物重量で計算して15-40%のパルミチン酸油; (c)オリーブ油、サフラワーオレイン酸油、ヒマワリオレイン酸油およびカノーラ油から選択される1または2の、脂肪組成物重量で計算して12-33%のオレイン酸油類; (d)コーン油、綿実油、サフラワー油、ダイズ油およびヒマワリ油から選択される、脂肪組成物重量で計算して8-22%のリノール酸油;および (e)脂肪組成物重量で計算して10-30%の中鎖トリグリセライドを含んでなることを特徴とし、 ここに、該パルミチン酸油および該オレイン酸油はコランダム化されていて、 該油類の量は、当該脂肪組成物が、トリグリセライドとして存在する合計脂肪酸100重量部当たり、 (i)8-22部のカプリル酸; (ii)4-10部のカプリン酸; (iii)9-19部のパルミチン酸; (iv)23-36部のオレイン酸;および (v)13-19部のリノール酸を含有する量である、請求項17記載の脂肪組成物。 19.トリグリセライドとして存在する合計脂肪酸100重量部当たり、2.3-3.4部のα-リノレン酸を含む請求項16〜18いずれか1項記載の脂肪組成物。 20.パルミチン酸油または油類およびオレイン酸油または油類のみがコランダム化されている請求項16または19いずれか1項記載の脂肪組成物。 21.1のパルミチン酸油および1のオレイン酸油のみがコランダム化されている請求項20記載の脂肪組成物。 22.パルミチン酸油がパームオレイン油で、オレイン酸油がカノーラ油である請求項21記載の脂肪組成物。 23.パルミチン酸油がパームオレイン油である請求項16〜21いずれか1項記載の脂肪組成物。 24.1のオレイン酸油を用い、それがカノーラ油である請求項16-21および23いずれか1項記載の脂肪組成物。 25.1のみのリノレン酸油を用い、それがコーン油またはダイズ油である請求項16〜24いずれか1項記載の脂肪組成物。 26.リノール酸:α-リノレン酸比が15:1〜4:1である請求項16〜25いずれか1項記載の脂肪組成物。 27.リノール酸:α-リノレン酸比が11:1〜4:1である請求項26記載の脂肪組成物。 28.油類が、 (a)9-27%のヤシ油; (b)16-23%のパーム油またはパームオレイン油; (c)16-33%のカノーラ油; (d)9-20%のコーン油またはダイズ油;および (e)10-30%の中鎖トリグリセライドを含んでなることを特徴とし、 ここに、該パームオレイン油および該カノーラ油はコランダム化されていて、 ここに、当該脂肪組成物が、トリグリセライドとして存在する合計脂肪酸100重量部当たり、 (i)8-21部のカプリル酸; (ii)4-10部のカプリン酸; (iii)10-17部のパルミチン酸; (iv)27-33部のオレイン酸; (v)14-18部のリノール酸;および (vi)2.3-3.4部のα-リノレン酸を含む請求項16記載の脂肪組成物。 29.蛋白質源、炭水化物源、ビタミン類、ミネラル類、および請求項16〜28いずれか1項記載の脂肪組成物を含んでなることを特徴とする、プレタームまたは低誕生体重のヒト新生児の栄養摂取に適用する栄養学的に完全な食物生成物。 30.1または2以上のパルミチン酸油類および1または2以上のオレイン酸油類、および所望により1または2以上のリノール酸油類(該油類およびそれらの相対比率は、以下の(b)、(c)および(d)に各々記載されている)を、2-位における生成物ランダムトリグリセライドのパルミチン酸が少なくとも27%になるまで分子間エステル化することによって得られるコランダム化生成物を、1または2以上のラウリン酸油類、および所望により1または2以上のリノール酸油類(該油類およびそれらの相対比率は、以下の(a)および(d)に各々記載されている)と混合することを特徴とし、 ここに、得られる脂肪組成物は、 (a)ヤシ油、ババスー油およびパーム核油から選択される1または2以上の、脂肪組成物重量で計算して16-32%のラウリン酸油類; (b)パーム油およびパームオレイン油から選択される1または2以上の、脂肪組成物重量で計算して20-49%のパルミチン酸油類; (c)オリーブ油、サフラワーオレイン酸油、ヒマワリオレイン酸油およびカノーラ油から選択される1または2以上の、脂肪組成物重量で計算して13-37%のオレイン酸油類; (d)コーン油、綿実油、サフラワー油、ダイズ油およびヒマワリ油から選択される1または2以上の、脂肪組成物重量で計算して0-32%のリノール酸油類を含み、 該油類の量は、脂肪組成物が、トリグリセライドとして存在する合計脂肪酸100重量部当たり、 (i)9-22部のラウリン酸; (ii)13-22部のパルミチン酸; (iii)28-43部のオレイン酸;および (iv)10-23部のリノール酸を含む量である、栄養学的に完全な新生児処方に特に有用な脂肪組成物の製法。 31.脂肪組成物が、トリグリセライドとして存在する合計脂肪酸100重量部当たり、1.2-3.7部のα-リノレン酸を含む請求項30記載の製法。 32.蛋白質源、炭水化物源、ビタミン類、ミネラル類、および請求項30または31いずれか1項記載の製法によって製造した脂肪組成物を混合することを特徴とする、ヒト新生児栄養摂取に適用する栄養学的に完全な食物生成物の製法。 33.1または2以上のパルミチン酸油類および1または2以上のオレイン酸油類、および所望により1または2以上のリノール酸油類(該油類およびそれらの相対比率は、以下の(b)、(c)および(d)に各々記載されている)を、2-位における生成ランダムトリグリセライドのパルミチン酸が少なくとも27%になるまで分子間エステル化することによって得られるコランダム化生成物を、1または2以上のラウリン酸油類および中鎖トリグリセライド、および所望により1または2以上のリノール酸油類(該油類およびそれらの相対比率は、以下の(a)、(e)および(d)に各々記載されている)と混合することを特徴とし、ここに、得られる脂肪組成物は、 (a)ヤシ油、ババスー油およびパーム核油から選択される1または2以上の、脂肪組成物重量で計算して8-27%のラウリン酸油類; (b)パーム油およびパームオレイン油から選択される1または2以上の、脂肪組成物重量で計算して10-49%のパルミチン酸油類; (c)オリーブ油、サフラワーオレイン酸油、ヒマワリオレイン酸油およびカノーラ油から選択される1または2以上の、脂肪組成物重量で計算して8-45%のオレイン酸油類; (d)コーン油、綿実油、サフラワー油、ダイズ油およびヒマワリ油から選択される1または2以上の、脂肪組成物重量で計算して0-22%のリノール酸油類;および (e)脂肪組成物重量で計算して10-50%の中鎖トリグリセライドを含み、 該油類の量は、脂肪組成物が、トリグリセライドとして存在する合計脂肪酸100重量部当たり、 (i)8-34部のカプリル酸; (ii)4-16部のカプリン酸; (iii)5-15部のパルミチン酸; (iv)16-39部のオレイン酸;および (v)9-20部のリノール酸を含む量である、プレターム新生児用の栄養学的に完全な新生児処方に特に有用な脂肪組成物の製法。 34.脂肪組成物が、トリグリセライドとして存在する合計脂肪酸100重量部当たり、1.4-3.7部のα-リノレン酸を含む請求項33記載の製法。 35.蛋白質源、炭水化物源、ビタミン類、ミネラル類、および請求項33または34いずれか1項記載の製法によって製造した脂肪組成物を混合することを特徴とする、ヒト新生児栄養摂取に適用する栄養学的に完全な食物生成物の製法。
IPC (4):
C11C 3/00
, A23C 11/04
, A23D 9/007
, C11C 3/10
FI (4):
C11C 3/00
, A23C 11/04
, C11C 3/10
, A23D 9/00 516
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