Pat
J-GLOBAL ID:200903076132111717
オルガノボランポリオキシアルキレンポリアミン錯体および該錯体を用いて製造された接着剤組成物
Inventor:
Applicant, Patent owner:
Agent (1):
石田 敬 (外3名)
Gazette classification:公表公報
Application number (International application number):1996531000
Publication number (International publication number):1999504625
Application date: Mar. 06, 1996
Publication date: Apr. 27, 1999
Summary:
【要約】錯体がオルガノボランおよびポリオキシアルキレンポリアミンを含有する。該錯体は、アクリル系モノマーの重合を開始するための系に有用である。この系には更にアミン反応性化合物が含まれる。接着剤として有用な重合性アクリル系モノマー組成物が調製できる。
Claim (excerpt):
独占的所有権または特権を請求する実施態様を以下に規定する。 1.オルガノボランおよびポリオキシアルキレンポリアミンを含有する錯体。 2.前記オルガノボランが、構造式:〔式中、 R1は、1個〜10個の炭素原子を有するアルキル基であり; R2およびR3は、1個〜10個の炭素原子を有するアルキル基およびフェニル含有基から独立に選ばれる〕で表される請求項1に記載の錯体。 3.前記ポリオキシアルキレンポリアミンが、 H2NR4O-(R5O)w-(R6O)x-(R5O)y-R4NH2 および [H2NR4O-(R5O)w]z-R7〔式中、 R4、R5、およびR6は、1個〜10個の炭素原子を有するアルキレン基であり、しかも同じであっても異なっていてもよく; R7はポリオールの残基であり; wは≧1であり; xは≧0であり; yは≧0であり; zは>2である〕から成る群より選ばれる構造を有する請求項1の錯体。 4.オルガノボランおよびポリオキシアルキレンポリアミンを含有し、かつ構造式:〔式中、 R1は、1個〜10個の炭素原子を有するアルキル基であり; R2およびR3は、1個〜10個の炭素原子を有するアルキル基およびフェニル含有基から独立に選ばれ; Amはポリオキシアルキレンポリアミンであり、かつ H2NR4O-(R5O)w-(R6O)x-(R5O)y-R4NH2 および [H2NR4O-(R5O)w]z-R7(但し、 R4、R5、およびR6は、1個〜10個の炭素原子を有するアルキレン基であり、しかも同じであっても異なっていてもよく; R7はポリオールの残基であり; w、x、およびyの値は、このオルガノボランポリアミン錯体が室温で液体であるように選択され; zは3または4である)から成る群より選ばれる構造を有し; vの値は、この錯体中の窒素原子とホウ素原子との有効比を提供するように選択される〕で表されるオルガノボランポリアミン錯体。 5.R1、R2、およびR3が、1個〜5個の炭素原子を有するアルキル基から独立に選ばれる請求項4に記載のオルガノボランポリアミン錯体。 6.R1、R2、およびR3が同じである請求項5に記載のオルガノボランポリアミン錯体。 7.R4が2個〜4個の炭素原子を有するアルキル基であり、R5が2個〜3個の炭素原子を有するアルキル基であり、R6が2個〜3個の炭素原子を有するアルキル基である請求項4に記載のオルガノボランポリアミン錯体。 8.前記ポリオキシアルキレンポリアミンが約5,000未満の分子量を有する請求項4に記載のオルガノボランポリアミン錯体。 9.前記ポリオキシアルキレンポリアミンが約250〜1,000の分子量を有する請求項8に記載のオルガノボランポリアミン錯体。 10.前記vの値が0.1〜zである請求項4に記載のオルガノボランポリアミン錯体。 11.前記錯体中の窒素原子とホウ素原子との比が約1:1〜4:1である請求項4に記載のオルガノボランポリアミン錯体。 12.前記錯体中の窒素原子とホウ素原子との比が約1:1である請求項11に記載のオルガノボランポリアミン錯体。 13.オルガノボランおよびポリオキシアルキレンポリアミンを含有し、かつ構造式:〔式中、 R1、R2、およびR3は、1個〜5個の炭素原子を有するアルキル基であり、しかも同じであり; Amはポリオキシアルキレンポリアミンであり、かつ H2NR4O-(R5O)w-(R6O)x-(R5O)y-R4NH2 および [H2NR4O-(R5O)w]z-R7(但し、 R4は2個〜4個の炭素原子を有するアルキル基であり; R5は2個または3個の炭素原子を有するアルキル基であり; R6は2個または3個の炭素原子を有するアルキル基であり; R7はポリオールの残基であり; w、x、およびyの値は、このオルガノボランポリアミン錯体が室温で液体であるように選択され; zは3または4である)から成る群より選ばれる構造を有し; vの値は、この錯体中の窒素原子とホウ素原子との比が約1:1〜2:1となるように選択される〕で表されるオルガノボランポリアミン錯体。 14.アクリル系モノマーの重合を開始することが可能な系であって、しかも a)オルガノボランおよびポリオキシアルキレンポリアミンを含有する錯体と、 b)アミンと反応して該オルガノボランを遊離する有効量の化合物と、を含んでなる前記系。 15.前記錯体が、構造式:〔式中、 R1は、1個〜10個の炭素原子を有するアルキル基であり; R2およびR3は、1個〜10個の炭素原子を有するアルキル基およびフェニル含有基から独立に選ばれ; Amはポリオキシアルキレンポリアミンであり、かつ H2NR4O-(R5O)w-(R6O)x-(R5O)y-R4NH2 および [H2NR4O-(R5O)w]z-R7(但し、 R4、R5、およびR6は、1個〜10個の炭素原子を有するアルキレン基であり、しかも同じであっても異なっていてもよく; R7はポリオールの残基であり; wは≧1であり; xは≧0であり; yは≧0であり; zは>2である)から成る群より選ばれる構造を有し; vの値は、この錯体中の窒素原子とホウ素原子との有効比を提供するように選択される〕で表される請求項14に記載の系。 16.R1、R2、およびR3は、1個〜5個の炭素原子を有するアルキル基であり、しかも同じであり; R4は2個〜4個の炭素原子を有するアルキル基であり; R5は2個または3個の炭素原子を有するアルキル基であり; R6は2個または3個の炭素原子を有するアルキル基であり; R7はポリオールの残基であり; w、x、およびyの値は、前記オルガノボランポリアミン錯体が室温で液体であるように選択され; zは3または4であり; vの値は、前記錯体中のホウ素原子と窒素原子との比が約1:1〜2:1となるように選択される請求項15に記載の系。 17.アミンと反応する前記化合物が、イソシアネート、酸、酸クロリド、スルホニルクロリド、およびアルデヒドから成る群より選ばれる請求項14に記載の系。 18.アミンと反応する前記化合物が、アクリル酸またはメタクリル酸である請求項16に記載の系。 19.a)少なくとも1つのアクリル系モノマーと、 b)オルガノボランおよびポリオキシアルキレンポリアミンを含有する有効量の錯体と、 c)アミンと反応してオルガノボランを遊離し、少なくとも1つのアクリル系モノマーの重合を開始する有効量の化合物と、を含んでなる重合性アクリル系組成物。 20.前記の少なくとも1つのアクリル系モノマーが、単官能性アクリレートエステル、単官能性メタクリレートエステル、これらの置換誘導体、および以上のモノマーのブレンドから成る群より選ばれる請求項19に記載の重合性アクリル系組成物。 21.前記単官能性メタクリレートエステルが、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、メトキシエチルメタクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、テトラヒドロフルフリルメタクリレート、およびこれらのブレンドから成る群より選ばれる請求項20に記載の重合性アクリル系組成物。 22.前記の少なくとも1つのアクリル系モノマーが、アルキルメタクリレートとアルキルアクリレートとのブレンドを含む請求項19に記載の重合性アクリル系組成物。 23.前記アルキルメタクリレートがメチルメタクリレートであり、かつ前記アルキルアクリレートがブチルアクリレートである請求項22に記載の重合性アクリル系組成物。 24.エラストマー改質剤を更に含んでなる請求項19に記載の重合性アクリル系組成物。 25.前記組成物が約0.03重量%〜1.5重量%のホウ素を含有する請求項19に記載の重合性アクリル系組成物。 26.前記組成物が約0.1重量%〜0.3重量%のホウ素を含有する請求項25に記載の重合性アクリル系組成物。 27.アミンと反応する前記化合物が、酸、イソシアネート、酸クロリド、スルホニルクロリド、およびアルデヒドから成る群より選ばれる請求項19に記載の重合性アクリル系組成物。 28.前記錯体が、構造式:〔式中、 R1は、1個〜10個の炭素原子を有するアルキル基であり; R2およびR3は、1個〜10個の炭素原子を有するアルキル基およびフェニル含有基から独立に選ばれ; Amはポリオキシアルキレンポリアミンであり、かつ H2NR4O-(R5O)w-(R6O)x-(R5O)y-R4NH2 および [H2NR4O-(R5O)w]z-R7(但し、 R4、R5、およびR6は、1個〜10個の炭素原子を有するアルキレン基であり、しかも同じであっても異なっていてもよく; R7はポリオールの残基であり; wは≧1であり; xは≧0であり; yは≧0であり; zは>2である)から成る群より選ばれる構造を有し; vの値は、この錯体中の窒素原子とホウ素原子との有効比を提供するように選択される〕で表される請求項19に記載の重合性アクリル系組成物。 29.アミンと反応する前記化合物が酸である請求項28に記載の重合性アクリル系組成物。 30.前記酸がルイス酸またはカルボン酸である請求項29に記載の重合性アクリル系組成物。 31.アミンと反応する前記化合物がアクリル酸またはメタクリル酸である請求項28に記載の重合性アクリル系組成物。 32.第1の支持体と、該第1の支持体に接着剤で接合された第2の支持体とを含んでなる複合製品であって、しかも該接着剤が請求項19の重合されたアクリル系組成物を含有する前記複合製品。 33.前記第1の支持体が低表面エネルギーポリマーである請求項32に記載の接合された複合物。 34.前記第1の支持体が、ポリエチレン、ポリプロピレン、およびポリテトラフロオロエチレンから成る群より選ばれる請求項33に記載の接合された複合物。 35.a)アルキルアクリレートモノマーおよびアルキルメタクリレートモノマーを含有するアクリル系モノマーのブレンドと、 b)構造式:〔式中、 R1は、1個〜10個の炭素原子を有するアルキル基であり; R2およびR3は、1個〜10個の炭素原子を有するアルキル基およびフェニル含有基から独立に選ばれ; Amはポリオキシアルキレンポリアミンであり、かつ H2NR4O-(R5O)w-(R6O)x-(R5O)y-R4NH2 および [H2NR4O-(R5O)w]z-R7(但し、 R4、R5、およびR6は、1個〜10個の炭素原子を有するアルキレン基であり、しかも同じであっても異なっていてもよく; R7はポリオールの残基であり; w、x、およびyの値は、このオルガノボランポリアミン錯体が室温で液体であるように選択され; zは3または4である)から成る群より選ばれる構造を有し; vの値は、この錯体中の窒素原子とホウ素原子との比が約1:1〜2:1になるように選択される〕を有するオルガノボランポリアミン錯体と、 c)この錯体中のオルガノボランを遊離して該アクリル系モノマーの重合を開始するための有効量のアクリル酸またはメタクリル酸と、を含んでなる重合性アクリル系組成物。 36.約0.03重量%〜1.5重量%のホウ素を含有する請求項35に記載の重合性アクリル系組成物。 37.約0.1重量%〜0.3重量%のホウ素を含有する請求項36に記載の重合性アクリル系組成物。 38.第1の支持体と、該第1の支持体に接着剤で接合された第2の支持体とを含んでなる複合製品であって、しかも該接着剤が請求項35の重合されたアクリル系組成物を含有する前記複合製品。 39.前記第1の支持体が低表面エネルギーポリマーである請求項38に記載の接合された複合物。 40.前記第1の支持体が、ポリエチレン、ポリプロピレン、およびポリテトラフロオロエチレンから成る群より選ばれる請求項39に記載の接合された複合物。 41.前記第2の支持体が、ポリエチレン、ポリプロピレン、およびポリテトラフロオロエチレンから成る群より選ばれる請求項40に記載の接合された複合物。 42.アクリル系モノマーの重合を開始する方法であって、しかも a)少なくとも1つのアクリル系モノマーを提供する工程と、 b)この少なくとも1つのアクリル系モノマーを重合性開始剤系とブレンドする工程(ただし、該重合開始剤系は、 i)オルガノボランおよびポリオキシアルキレンポリアミンを含有する錯体と、 ii)アミンと反応して該オルガノボランを遊離し、前記の少なくとも1つのアクリル系モノマーの重合を開始する有効量の化合物と、を含む)と、 c)前記の少なくとも1つのアクリル系モノマーの重合を開始する工程と、を含む前記方法。 43.低表面エネルギーポリマーを支持体に接合する方法であって、しかも a)低表面エネルギーポリマーを提供する工程と、 b)支持体を提供する工程と、 c)i)少なくとも1つのアクリル系モノマーと、 ii)オルガノボランおよびポリオキシアルキレンポリアミンを含有する有効量の錯体と、 iii)アミンと反応して該オルガノボランを遊離し、前記の少なくとも1つのアクリル系モノマーの重合を開始する有効量の化合物と、を含む接着剤組成物を提供する工程と、 d)前記接着剤組成物を前記低表面エネルギーポリマーまたは前記支持体のいずれかに塗布する工程と、 e)前記低表面エネルギーポリマーおよび前記支持体を、それらの間に前記接着剤組成物を配置して結合する工程と、 f)前記接着剤組成物を硬化させて前記低表面エネルギーポリマーを前記支持体に接着させる工程と、を含む前記方法。
IPC (5):
C07F 5/02
, C07C217/08
, C08F 4/52
, C08F 20/10
, C09J 4/02
FI (5):
C07F 5/02 A
, C07C217/08
, C08F 4/52
, C08F 20/10
, C09J 4/02
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