Pat
J-GLOBAL ID:200903093595976000
システイニル誘導体を含有する安定化された薬剤
Inventor:
Applicant, Patent owner:
Agent (1):
野河 信太郎
Gazette classification:公表公報
Application number (International application number):1998544767
Publication number (International publication number):2001524087
Application date: Apr. 18, 1997
Publication date: Nov. 27, 2001
Summary:
【要約】この発明は、システイン基を含有する活性成分のある量とNSAID化合物を有する安定化された薬剤に関する。組み合わせの安定化は、特にシステイン基を含有する活性成分では、少なくとも3つの抗酸化性成分の混合物でなされうる。この方法で安定化されたこの薬剤の治療的および予防的使用は、炎症疾患の予防および治療の分野ならびに医療適応症の分野にある。
Claim (excerpt):
1. a)アスコルビン酸(ビタミンC)またはその塩類またはそのエステル類、b)1またはそれ以上のトコフェロール類(ビタミンE)、c)1またはそれ以上のカロチノイド類および/またはビタミンA、d)1またはそれ以上の天然もしくは合成フラボノイド類、バイオフラボノイド類、フラボノール類または、アントシアニン類およびそれらのグリコシド類を含むカテキン類の群の少なくとも3つの成分からなる安定剤混合物を含有し、単独の活性成分(成分類)として、ある量のシステイニルまたはジシステイニル化合物、特に気管支および肺の疾患に対してはN-アセチルシステイン、および/または臓器、特に肝臓の損傷および炎症損傷の抑制用のグルタチオン、ならびに任意に非ステロイド性抗炎症剤/鎮痛剤(NSAID)、特にジクロフェナクと組み合わせ、ならびに必要ならば経口、局所、非経口または直腸投与剤型のための医薬的に許容可能な添加剤および/または担体とからなる安定化された薬剤。2. 非ステロイド性炎症剤が、パラアミノフェノール類、特にパラセタモール、サリチレート、特にアセチルサリチル酸、ジフルニサルもしくはコリンサリチレート、インドメタシンもしくはアセメタシンのような酢酸誘導体、プロピオン酸誘導体、特にイブプロフェン、ケトプロフェンもしくはナプロキセン、インドール誘導体、特にスリンダク、プリロキカムのようなオキカム誘導体、メフェナム酸のようなフェナメート誘導体またはピラゾール誘導体、特にフェニルブタゾン、フェナゾン、プロピルフェナゾンもしくはメタミゾール、同様に任意に存在する薬剤的に活性な鏡像異性体または他の光学異性体からなる群から選択されることを特徴とする請求項1の安定化された薬剤。3. 安定化された混合物の成分b)が、一連のα-、β-、γ-、δ-およびε-トコフェロールならびにオール-rac-α-トコフェノロール、トコール、α-トコフェロールヒドロキノン、α-トコフェロールキノンまたはそれらの誘導体[アセテート、スクシネート、ユビキノン、ボビキノン、プラストキノンまたはメナキノンのような]からの天然または人工起源の化合物の1またはそれ以上から選択されることを特徴とする請求項1または2の安定化された薬剤。4. 安定化された混合物の成分c)が、一連のカタキサンチン、ロドキサンチン、カプソルビン、ゼアキサンチン、α-、β-、γ-、δ-および/またはζ-カロチン、リコピン、カプサイシン、クリプトキサンチン、クロセチン、ルテイン、デカプレン-β-カロチン、ドデカプレン-β-カロチン、アスタキサンチン、ビオラキサンチンまたはビキシンからの化合物および天然または人工起源のそれらの誘導体の1またはそれ以上から選択されることを特徴とする請求項1〜3の安定化された薬剤。5. 成分d)が、クリシン、アピゲニン、フィセチン、ケンペロール、ルテオリン、ガランギン、ゴッシペチン、モリン、ミリセチン、ナリンギン、クエルセチン、ロビンネチン、アントシアニン、ルチン、ヘスペリジン、タキフォリン、カテキン酸、エピカテコール、エピカテコールガレート、ガロカテコール、エピガロカテコールガレート、タンゲレチン、エリオジシトール、ナリンゲニン、ルチン、トロキルチン、クエルセチンルチン、エスクリン、エスクレチン、スキンミン、ウンベリフェロンのようなフラボノイド類および/またはバイオフラボノイド類もしくはフラボノール類、対応する他のグリコシド類[エスクロシドまたはアントシアニドのような]、ルトシド[トリ(ヒドロキシエチル)ルトシド、ルスコゲニン、O-(β-ヒドロキシエチル)-ルトシドのような]、ならびに柑橘類果物、Myrtillum種、Melilotus種、Hypericum種からの天然の抽出物、またはバイオフラボノイド類を供給する他の植物抽出物からの化合物およびグルコシド類のような天然または人工起源のそれらの誘導体の1またはそれ以上から選択されることを特徴とする請求項1〜4の安定化された薬剤。6. カフェイン酸、カフェイン酸アミド、エトキシキン、カロシニン酸、カーノゾールおよびこれら化合物の誘導体のような一連のポリフェノールならびに茶種、ローズマリー種またはこれらのタイプの天然のフェノール化合物を提供する他の植物からの抽出物からの天然または人工起源の1またはそれ以上の化合物が、成分d)に関してさらなる安定剤として含有されることを特徴とする請求項1〜5の安定化された薬剤。7. 1またはそれ以上の活性成分が存在し得、個々にまたはそれぞれ組み合わさって、特にN-アセチルシステインまたは1もしくはそれ以上の非ステロイド抗炎症剤(抗炎症剤/鎮痛剤)と、リポソーム状に細かく分散した形態またはターゲット形態または微細化されて存在してもよいところの、水性液体または脂質含有製剤が、可溶化剤として、任意の有機物で医薬的に許容な溶媒(エタノール、イソプロパノール、ブタノール形態のアルコール)のほかに、モノラウレート、モノステアレート、モノオレエート、トリリシノレートまたはトリヒドロキシステアレート(クレモホール型、テギン型)の形態で一連のポリオキシエチレングリコール脂肪酸エステル、またはレシチンのようなリン脂質由来の溶解促進剤を、含有することを特徴とする請求項1〜6の安定化された薬剤。 8. (i)システイニルおよび/またはジシステイニル誘導体、特にN-アセチルシステイン、および/または(ii)グルタチオン:(iii)1またはそれ以上の非ステロイド抗炎症剤(NSAID):(iv)安定化混合物の定量関係が、0〜2.0重量%の(i)および/または0〜2.0重量%の(ii):0〜2.0重量%の(iii):0.05〜1.0重量%の(iv)であることを特徴とする請求項1〜7の安定化された薬剤。 9. 任意に被覆された、胃液抵抗性および/または遅延性のカプセル、圧縮錠剤、舌下もしくはチュアブル錠、チュウインガム、トローチ錠、発泡性製剤、錠剤、顆粒剤、ペレット、マイクロカプセル、ドライジュース、散剤、注射剤および注入製剤、座薬、滴剤、懸濁剤、水剤、用量エアロゾル剤、ネブライザ剤、アトマイザ剤、スプレー剤、リポソーム製剤、経皮製剤、硬膏、パスタ剤、乳剤、クリーム剤またはゲル剤の形で存在することを特徴とする請求項1〜8の安定化された薬剤。10. 各場合において、それぞれ安定化されたシステイニル含有化合物、および任意にグルタチオン、ならびにNSAID化合物の群からの1またはそれ以上の活性成分が、薬剤処方中の薬剤包装内に別々におよび/または別々な薬剤として、例えば経口用固形薬剤として、特に一方が圧縮錠剤またはカプセル剤の形態で他方がバイアルの形態で、近接して存在することを特徴とする請求項1〜8の安定化された薬剤。11. 活性成分(類)が、(i)10mg、20mg、25mg、50mg、100mgまたは200mgの個々の用量またはその各々2、3、4または5倍量でのシステイニル化合物、特にN-アセチルシステイン、および2.0mg、2.5mg、5.0mg、10mgまたは20mgの個々の用量および/または各々2、3、4または5倍量中の一連のアスコルビン酸化合物、ビタミンA(カロチノイド)、ビタミンE(トコフェロール)および/または1またはそれ以上のフラボノイド[ルチン、エスクリン、カテキン酸のような]、カフェイン酸のような植物ポリフェノールおよび/またはバイオフラボノイドを含有する柑橘果実からの抽出物からの成分a)、b)、c)およびd)の少なくとも3つまたは4つの成分の安定化混合物と共に、任意に25mg、50mg、100mg、200mgまたは250mgの個々の用量および/または個々にそれらの2、3または4倍量のグルタチオン(ii)と組合わせ、さらに任意に25mg、50mg、100mgまたは200mgの個々の用量および/または個々にそれらの2、3、4、5または10倍量のNSAID化合物(iii)、特にジクロフェナクと組合わせ、必要であれば、従来の錠剤化および顆粒剤化アジュバント、ならびにクエン酸または酒石酸のような発泡性製剤で二酸化炭素を生じる有機酸および炭酸水素ナトリウムのような炭酸塩、顆粒剤化アジュバント、着香剤、サッカリンのような甘味剤および/またはマンニトール、ソルビトールのような糖、および従来の担体と共に存在するところの、発泡性錠剤、発泡性顆粒剤もしくは錠剤の形態で存在することを特徴とする請求項1〜9の安定化された薬剤。12. 亜セレン酸塩またはセレン酸塩、例えばナトリウム塩として例えば各場合において0.01、0.02、0.05、0.1、0.2、0.24、0.4、0.5、最大0.8まで、または1.0mgの個々または1日あたりの用量で、さらに微量元素、特にセレンを含有することを特徴とする請求項1〜11の安定化された薬剤。13. 安定剤混合物a)、b)、c)および/もしくはd)を完全に有さないこと、かつ/またはこれら安定剤成分の1、2もしくは3つをほとんど含有しないことを特徴とする請求項1〜12の薬剤。14. もし必要ならば、経口、局所、非経口または直腸投与剤型のための医薬的に許容可能な添加剤および/または担体ならびに、呼吸器管の炎症疾患の治療または予防の処置用ならびに臓器特に肝臓の、および炎症の損傷抑制用の薬剤製造のための唯一の活性成分として任意に非ステロイド抗炎症剤/鎮痛剤(NSAID)、特にジクロフェナクと組み合わせ、a)アスコルビン酸(ビタミンC)またはその塩類またはそのエステル類、b)1またはそれ以上のトコフェロール類(ビタミンE)、c)1またはそれ以上のカロチノイド類および/またはビタミンA、d)1またはそれ以上の天然もしくは合成フラボノイド類、バイオフラボノイド類、フラボノール類または、アントシアニン類およびそれらのグリコシド類を含むカテキン類の群の少なくとも3つの成分からなる安定剤混合物を共に含有するシステイニルまたはジシステイニル化合物、特にN-アセチルシステインおよび/またはグルタチオンの使用。15. 耳炎、副鼻腔炎、喉頭炎、膵臓線維症、リュウマチ性疾患および/または炎症、痛みの状態、照射損傷のような気管支および肺の炎症疾患の治療用、特に薬剤損傷の、解毒用、任意に細胞増殖抑制剤と組み合わせての癌類の予防および治療用、臓器潅流または移植拒絶の防止用の薬剤の製造のための請求項14の使用。16. ある量の1またはそれ以上のシステイニル化合物、特にN-アセチルシステイン、ならびにもし必要ならば経口、局所、非経口または直腸投与のための医薬的に許容な添加剤および/または担体、ならびに任意に1またはそれ以上のNSAID化合物、特にジクロフェナクと組み合わせた薬剤の安定化のための、a)アスコルビン酸(ビタミンC)またはその塩類またはそのエステル類、b)1またはそれ以上のトコフェロール類(ビタミンE)、c)1またはそれ以上のカロチノイド類および/またはビタミンA、d)1またはそれ以上の天然もしくは合成フラボノイド類、バイオフラボノイド類、フラボノール類または、アントシアニン類およびそれらのグリコシド類を含むカテキン類の群の少なくとも3つの成分からなる混合物の使用。
IPC (11):
A61K 45/00
, A61K 31/015
, A61K 31/192
, A61K 31/198
, A61K 31/353
, A61K 38/00
, A61K 47/10
, A61K 47/22
, A61P 11/00
, A61P 29/00
, A61P 43/00 111
FI (11):
A61K 45/00
, A61K 31/015
, A61K 31/192
, A61K 31/198
, A61K 31/353
, A61K 47/10
, A61K 47/22
, A61P 11/00
, A61P 29/00
, A61P 43/00 111
, A61K 37/02
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