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J-GLOBAL ID:200904091879341420  Research Project code:130 Update date:Oct. 07, 2013

中村活性炭素クラスタープロジェクト

Study period:2004 - 2009
Organization (1):
Investigating Researcher (1):
Research overview:
フラーレンやカーボンナノチューブなどの炭素クラスターを基に、精密合成技術によって化学機能、物性機能、生物機能などを付加した「活性炭素クラスター」化合物は、21世紀の科学・技術を大きく変革する可能性を秘めています。たとえば、煤の一種であるフラーレンそのものは水に不溶で生理活性は示しませんが、合目的な化学変換により水溶性を付したフラーレンでは、生理活性や「遺伝子を細胞に運ぶ」という性質を示すようになります。また、フラーレンにバトミントンの羽のような構造を付けると、液晶相を形成するようになります。ベンゼンから化学合成の力によって各種の高機能ベンゼン誘導体が開発されてきたように、炭素クラスターに化学反応を施すことにより、新機能を持つ活性炭素クラスター群の出現が期待できます。 このプロジェクトでは、強力な有機および無機合成化学の背景を基に、炭素クラスター科学の新局面を切り開くという学術的成果と同時に、その成果を生かして電子・情報産業や生物学の発展に資する技術の基礎を築くことを目指しています。 本研究では、「化学の力によって炭素に内在する性質を引き出し、新しい性質を付与する」という考え方を基本におき、(1)有機及び無機化合物と複合した新形式の炭素クラスター化合物や炭素豊富有機および無機化合物の合成、(2)これら化合物群の特徴を活用した新しい光および電気物性を持つシステムや生理活性を示すシステムの構築、(3)高感度・高分解能を併せ持つ透過型電子顕微鏡の開発を行い、新規機能性炭素クラスターおよびそれを用いた素子やシステムの機能・特性を、分子・原子レベルでの構造解析から検証していきます。また、これらの新規化合物を基礎にして、単分子エレクトロニクス、ナノバイオテクノロジーなどの未来技術の可能性を探求します。 世界に先駆けて我が国においてフラーレンやナノチューブの商業的生産が始まった今、我が国で育った炭素クラスターを、我が国のお家芸である合成化学および電子顕微鏡技術などと有機的に結合させることによって、次世代のエネルギー、情報、医療分野などの科学技術の発展に大きく貢献するものと期待されます。
Research program: 戦略的創造研究推進事業(総括実施型研究)
Ministry with control over the research :
文部科学省
Organization with control over the research:
独立行政法人科学技術振興機構
Research budget: \0
Parent Research Project (1):

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