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J-GLOBAL ID:202104000236595182  Research Project code:16769203

下水からの高効率エネルギー回収を可能にする膜を用いた革新的下水処理技術の開発

下水からの高効率エネルギー回収を可能にする膜を用いた革新的下水処理技術の開発
Study period:2016 - 2018
Organization (1):
Principal investigator: ( , 工学(系)研究科(研究院), 准教授 )
Research overview:
本研究では嫌気性MBR技術確立の最大のネックとなっている膜ファウリング問題を解決し、高フラックス運転、無加温による都市下水からのエネルギー回収を目的とする。 具体的には、斬新な膜洗浄技術、画期的運転管理手法を開発する。膜ファウリング解析、微生物群衆構造解析を実施する。日本側中国側双方で同種のベンチスケール実験を同時に実施し、嫌気性MBRに適した分離膜(材質、膜孔径)、有機物負荷、設定膜透過水フラックスについて検討し、膜ファウリング発生との関連性を調査する。この結果に基づいて斬新な膜洗浄方法を確立する。日中双方でデータの共有と情報交換を密に行い、実験の効率化を図る。日本側の研究室では閉塞膜の詳細解析を、中国側の研究室では微生物群衆構造および懸濁液ろ過性の評価を分担し、それぞれが国際的に先導する強力な分析手法を導入して検討する。最終年度においては双方でパイロットスケール実験を実施し、社会実装に直結するデータの取得を行う。 本研究で日本と中国が交流を通じて相互的に取り組むことで、高フラックス(すなわちコンパクトで安価な)条件で排水からのエネルギー回収が可能になる技術として嫌気性MBRが確立されることが期待される。日本と中国は排水処理における膜処理を世界的に先導している二国であり、この二国間の共同研究でこそ国際的に競争力のある嫌気性MBRが確立される可能性は高まる。それぞれの国で膜処理研究を先導する二つの研究グループが提示する嫌気性MBRは国際的に大きなインパクトを与えることは確実である。本研究で確立する嫌気性MBRが世界標準の下排水からのエネルギー回収技術となり、世界のエネルギー問題を緩和する大きな要素となることも視野に入る。
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Research program:
Parent Research Project: Research and Development to Find Solutions to Environmental and Energy Issues in Urban Areas
Organization with control over the research:
Japan Science and Technology Agency
Reports :

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